2013年04月09日

色鉛筆。冬の樹木を描きたおしてみる!


私のFacebookページにも書いたんですけどね。

今週の新作できました!

場所は私が通っていた中学校の裏。

そこには東京都と埼玉県を隔てる白子川という荒川の支流が流れています。

中学校の頃はきったないドブ川だったんですが、やはり最近はきれいになってますね〜。

中学当時は当然ながら埼玉県側の和光市は学区外。友達がいるわけでなく、親戚もいないので和光市に足を踏み入れることはあまりなかったんですね。

それが、今年の1月に大雪でクルマが動けなくなり、島忠和光店にクルマを預かってもらってからちょくちょく行くことが増えました。

白子川に向かって東京都練馬区側も埼玉県和光市側も坂道が多い。

私にとって非常に美味しい風景がたくさんあるわけです。

今回も今年の2月頃にロケハンした和光市南の風景。通っていた中学のすぐ裏側です。

川から住宅地に向かって坂道があるのですが、ここはまるで山間部のようなつづら折りの道になっています。

こういう住宅地なのに「ちょっと違う」雰囲気が大好きなので、思わず10枚以上も写真を撮影。


また、瀟洒な住宅の反対側には武蔵野らしい雑木林。この対比も面白いですね。

今回最も苦労したのがこの雑木林の表現。

真夏や新緑の季節なら鬱蒼とした緑を表現するのですが、今回は冬の風景。

葉を付けていない梢はまるで空に細い線を引いたかのようにある種幾何学的模様を描いています。

これをどう表現するか?

何度もイエロー〜ブラウン系の色で下地を塗り、ひたすらデザインナイフで細い枝を描いていく。

そのあと、キンキンに尖らせた黒で細い枝に一本一本影を付けていく。

ひたすらこれを繰り返し、青空バックの梢はダークアンバーと黒でこれも一本一本描いていく。

まぁ、ある意味修行のような行程なのですが、次第に冬の木らしくなっていくのが楽しいですね。

あとは土手の枯れ枝や落ち葉の表現。これもひとつひとつ描いていくしかない。

まぁ、こういうときにデザインナイフは大変重宝するわけです。

さて、冬の雑木林、上手く描けていますでしょうか?

「小さなつづら折り 和光市南」
20130409.jpg

サイズ P10号(53cm×41cm)
制作日 2013年4月
posted by Ryota at 09:07| Comment(5) | TrackBack(0) | 色鉛筆画/イラスト

2013年04月05日

色鉛筆。「写真のように描く」ということ。


今日はちょっと最近感じたことをつらつらと・・・。


私の絵を見ていただいたからいただく言葉に「写真みたいですね」という言葉があります。

この間、他の作家さんのblogだったかfacebookページだったかで、「写真みたい」と言われることがあまりうれしくない・・・と描かれていました。


正直に言います。

「写真みたい」という言葉。私、いただいたらとてもうれしいです!



この絵に対しての批評=「写真みたい」という言葉には二つの意味があるのではないかなと思っています。

1まるで写真のように見える。すごいテクニック!(肯定的)
2写真と同じなら絵を描く意味ないじゃん。絵なら絵ならではの表現をすればいいのに。(否定的)


1は割と絵を描く方ではなく、絵を見て楽しむ方からいただくことが多いような気がします。
2は絵を描く方、もしくは絵の鑑賞が趣味のような方からいただくことが多いような気がします。

あまりうれしくないと呟いた作家さんは2の意味で捉えられるのかもしれませんね。

私にとっては1でも2でも正直どっちでも良いです。

「写真みたいですね」と言われたら、写真に近く色や形状を表現できているのだなと素直に喜びます。
「写真と同じでつまらない」と言われたら、「どの写真と同じですか?」と聞き返します。

私の場合、確かに写真を参考に描くことが多いですね。というかほとんどそうです。
街角の風景を描いていると、現実問題、街角でイーゼル立ててずっと絵を描くことは難しいですね。
時間ないし。また、昨今のご時世じゃ通報だってされかねない。

と言うわけで写真を沢山撮ってそれをベースに描くことが多いですね。
基本、実際の風景を自分の目で見て、そのイメージは頭に残しますけど。

だから、私の撮った写真を見て、「これと同じじゃつまらない」と言われるならわかりますし、同じと言われたら「そうなのかな」と思います。大いに反省し、努力をさらにしないといけません。
まぁ、実際には自分のイメージ優先して、撮った写真とは色々と変えて描いていますけどね。
それに、完全に写真と同じにはやっぱり描けません。そこまで上手くないし色鉛筆という画材の限界もある。


でも、漫然と抽象的に写真全般をイメージして「写真と同じ」と批判的に言われるならば、その言葉はほとんど気にしません。
何故ならその言葉は「写真」や「写真家」の方々にも大変失礼なんじゃないかな?と思うわけです。

だって「写真家」は沢山いらっしゃるわけですし、それぞれの方が個性を持って仕事をされているわけですよね。
「こういう絵(この場合は写真のことですね)が欲しいから、あのカメラマンに頼もう」とか、写す対象によって得意なカメラマンがいますので、そういう方に頼もうとか、それぞれ取捨選択するわけですよね。
私もグラフィックデザイナーですので、プロのカメラマンの仕事は目の当たりにします。

的確にディレクターの指示通りの写真を撮れるカメラマンはやっぱりプロですし、職人だなぁと思います。
「写真と同じでつまらない」という言葉は、「写真」や「写真家」の方々をも十把一絡げにしているような気がしちゃうんですよね。


自分もグラフィックデザイナーとして仕事をしているときは、やっぱり自分のことは職人だと認識して仕事をしています。
イラストレーションの仕事をいただくときもそうですね。職人です。

間違っても自分のことを「アーティスト」とか「芸術家」とか思うことはありません。

画家として絵を描くということは、単純に「クライアントからの指示で描くのではなく、自分のイメージで自分の好きなように描くこと」だと思っています。

クライアントからの指示が無いだけで、基本的にはイラストレーションの仕事と大差ありません。

要は職人的に描いているわけですね。

だから、技術を褒めてもらえる「写真のようですね」というお言葉が大変うれしいんですよ。

色鉛筆をメイン画材で絵を描いている売れない画家として自分を見ても、「アーティスト」とか「芸術家」という風に自分を思ったことは露ほどもありません。

あくまで「職人」ですね。画家としての自分も。

その職人が描いた絵にもしかして「芸術性」みたいなものを感じていただけたら、それはそれですごく嬉しいことです。

「写真のように描く技術」を認めていただくのと同じくらいに。


以前描いた絵と、その元となった写真。
比べてみていかがでしょう?

写真みたいに描けていますでしょうか?
それとも写真と同じでつまらない絵でしょうか?

どちらの評価でも私にとってはとてもありがたい評価ですね。

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写真みたいという言葉を否定的に捉えている方は一度、「ホキ美術館」を訪れてみてください。
写実絵画の現物を目の当たりにすると、「写真みたい」という言葉では表現できない圧倒的な迫力の絵画群にノックアウトされます。

ここに収蔵されている絵を見ていくと、自分がいかにまだまだ未熟であるか、いかに物事をちゃんと見ていないかを思い知らされます。

まだまだ勉強ですね。



それと、ちょっと前の話ですが・・・。

私もネットで見たことがあるのですが、ある色鉛筆画家がメディアに取り上げられたことがあります。

事故が元で仕事ができなくなった料理人が、リハビリを兼ねて色鉛筆で絵を描き始めた。
その絵はまさに写真のように緻密で、それが話題になり個展や絵の販売をするようになった。
徐々に話題になり、地方紙などで取り上げられるようになり、
絵の注文も増えてきて、実際に絵をオーダーした人の話もネットに載るようになる。

ところが、ある方が絵をオーダーすると、すごく短時間で出来上がってきた。
上がった絵を見てみると、どこかで見たような構図。
すでにメディアで発表されていた写真と同じではないか。
「さては写真を丸写ししたか!? 著作権上も問題になるのでは?」
さらに上がった絵をよく見るとうっすらとロゼッタパターンが見える。
ロゼッタパターンとは印刷の時に網点が重なって見える模様のようなもの。
要は、ただの写真印刷だったわけです。

「これは絵ではなくて、ただの印刷物のプリントアウトではないのか?」
と問いただすと10数万の代金が返却されてきた・・・。

その後、その画家のホームページは閉鎖され、販売サイトもクローズされました。個展も中止。



何とも示唆に富んだ話ですよね。


絵を描く人のモラル。絵を買う人の知識。


私の原画をご覧になった方はよくわかると思うのですが、間違っても近くで見たら写真と同じじゃありません。

色鉛筆のタッチが結構荒々しく残っていますし、デザインナイフで削った跡も生々しい。

雑というかラフというか。「写真と同じ」なんて言ったら「写真」と「写真家」への冒涜ですね。

でも、これが「絵」としての「味」なのですよ。


さて、がんばって絵の続きを描こうっと。

posted by Ryota at 17:24| Comment(4) | TrackBack(0) | 色鉛筆画/イラスト

2013年04月02日

色鉛筆。自宅周辺を描く。


あちこち出かけたり、地方へ行ったりすると実に魅力的な街並や風景を目にして、思わず「描きて〜」となり写真を大量に撮影したります。

また、自転車で走っているときに目にした風景などで、「あ〜ここ良いな〜」と思う場所などは後から改めてロケハンで訪れたりします。

そうやって私の風景画は増えていくわけですね。


でも改めて自宅周辺を見回してみると、まだまだ描いていない魅力的な場所もあります。

今回は以前描いた「小さな境界 練馬区貫井/中野区上鷺宮」という西武池袋線富士見台駅前にある路地。

ここを前回とは逆方向の入り口から見た風景です。

路地の向かって右が練馬区貫井。左側が中野区上鷺宮。

意外に都内の区界はこんな小さな路地だったりするものですね。

ちょうど駅前の商店を裏側から見るような感じですが、何とも昭和な香も漂い良い佇まいだと思いませんか?

まだまだ身の回りにも描いていない風景がありますね。


いつもは明るい日光と影を好んで描いていますが、今回は若干の薄日。

この雰囲気も路地に良く合っているような気がします。

「On the Border 中野区上鷺宮」
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今回はちょっと大きめのP10号サイズで描いています。

posted by Ryota at 08:14| Comment(5) | TrackBack(0) | 色鉛筆画/イラスト

2013年03月26日

色鉛筆。日常見過ごしているものを描く。


昨今は自己アピールのためのツールが非常に豊富ですね。

10年くらい前まではホームページとせいぜいBLOGくらいしかなかったのが、今はtwitter、mixi、facebookをはじめとする各種SNSが充実し、いい気になって手を出していると収拾つかなくなっちゃう。

私も絵描きとしての情報発信はfacebookがメインになり、なかなかblogまで手が回らず・・・。つい更新もおろそかになりますね。
そういえばホームページも更新してないや・・・。

ありがたいことに、ここを見ていただいている方もいらっしゃいますので、ちゃんと更新しないといけませんね。

今回の新作はまたまた東京埼玉の境目、和光市から。

風景画を描く場所を決めるとき、その全体の雰囲気や建物と道とが織りなす構図、高低差などがその決め手となります。

今回はまぁ雰囲気も良いのですが、何となく日常的には当たり前すぎて見過ごしているものにあえて注目してみました。

それがカーブミラー。

どこにでもありますよね。フツーに。

コイツをドンと中心に据えて描いてみたらどうなるだろうと・・・。

ミラーに映っている景色も手を入れて描くと、何となく風景の二重写しみたいでこれはこれで面白い。

絵のネタとなった景色は冬の午後ですが、何となく暖かい日差しも今日のような寒い日にはぴったりですね。

「カーブミラーのある抜け道 和光市白子」
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posted by Ryota at 08:44| Comment(3) | TrackBack(0) | 色鉛筆画/イラスト

2013年03月14日

色鉛筆。でかい絵を描く。


前回メイキングをやったので、ちょっと間空いちゃった。

さて、5月のグループ展に向けての制作も行っているわけですが、そこで中心になる作品も作りたい。
中心となるからには目立つものを描きたい。目立つにはやはりでかい絵を・・・。

ということで今回のレギュレーションでは最大サイズがB2ですので、B2で描くことにしました。

例によってケント紙を木製パネルに水張りします。
B2サイズは728mm×515mmですので、キャンバスサイズのP20号(727mm×530mm)とほぼ同じ。
いわゆるキャンバスサイズ20号は、油絵の世界では全然大きくない。むしろ小さい方のサイズですね。
ところが色鉛筆の世界ではでかい。とてつもなくでかい。
面で塗れる筆と違って、点で線を描く色鉛筆。
大きな面積を塗るにはその線をいくつも重ねていかなくちゃぁならない。

細かいところはその特性を存分に発揮しますが、空や地面や広い面を単色で塗るのはもう修行。

ということで、比較的描く速度の速い私でも2週間近くかかりました。

「光が丘遠望 和光市南」
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場所は東京都と埼玉県との県境。 
白子川沿いの高台から光が丘方面を望んだ構図。
急坂が下りますが、遠景では再び土地が高くなるというちょっと面白い構図。
大雪時にクルマ置かせてもらったりしてお世話になった島忠さんと、その向こうに光が丘清掃工場の煙突も見えます。

20号サイズだと出来上がってみると色鉛筆には見えないですね。なんとなく油絵の雰囲気。
是非グループ展で現物をご覧ください。
posted by Ryota at 11:15| Comment(5) | TrackBack(0) | 色鉛筆画/イラスト

2013年03月04日

色鉛筆。風景画はこうやって描いている!メイキング最終回。


さあ、いよいよ最終回(本当かよ)!
今回は仕上げということで細かいところをチマチマチマチマチマチマ・・・・・・ww

屋根の庇などで影になる所などをBlackで強調していきます。
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さぁここでいよいよデザインナイフの登場。
窓の手すりのハイライトを表現するため、光のあっている左側を薄く細く削っていきます。
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雨樋なども同様に。
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樹木の細い枝などもデザインナイフで削ることでシャープに表現します。
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こんもりとした木々も、光を受けて光っている葉をデザインナイフで表現します。
別に葉の形に削る必要はなく、葉の中でも光っているところだけを削ればいいわけで、ちょこちょこ削るだけで十分表現可能。
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こんな感じになりました。
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続いて街灯の表現。
まず簡単にUltramarineで全体を塗ります。
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その後で光っている部分をデザインナイフ削り取ります。
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こんな風に。良い感じでしょ?
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今度は道路の溝に被さっているグレーチングを描き込みます。
(余談ですが、ロードの細いタイヤはこのグレーチングの溝に簡単にはまる。以前それで公衆の面前で大転倒やらかした・・・orz)

まずCoolgrey30%で下塗りして、その上からBlackを。
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こんな感じ。
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その後、金属の編目を表現するのにまたもやデザインナイフ。
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こんな具合に。
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Coolgrey70%で全体に表情付け。
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続いてマンホールも同じように。最近は結構デザイン凝ったマンホールが多くて描くのに難儀しますが、これはシンプル。
なので、Blackでテキトーに(笑)。
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ここは影になっているのでかなり暗い。なのでノリの良いPericiaのBlackで。
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続いて坂道の滑り止めの丸いヤツ(何て言うんだ??)。これもデザインナイフで表現します。
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後は他の細かいところを・・・。ゴミ捨て場の注意看板なども。
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書き忘れた樹木の影などもここで。
しかし光あたると、如実に雑なタッチがわかるな〜。
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さて、いよいよ大詰め。電線です。ここで何故かベンジャミン伊東が思い浮かぶ・・・。
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電線はすでに塗ってある空の上から描くので、ここでもPericiaのBlackを使います。
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最後に全体の色調調整。
明るさを強調するには暗さの強調が必須。ここでもPericia Blackでタッチアップしていきます。
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Terra Cotta(赤茶)で樹木の彩りも調整。意外に赤みあったりしますからね。
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さらにチマチマとデザインナイフで細部を整えます。
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ブロック塀の石と石の境目などもデザインナイフで。意外に光を受けて明るくなっています。
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さらに影も調整。
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樹木の枝も影をより強調することで立体感を出します。
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はい!完成!!
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プリントアウトした写真と並べてみましょう。色調も全体のデッサンも写真とは変えていること、おわかりになりますか?(写真光っちゃってちょっと分かりづらいですが・・・)
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最後に今回使用した色鉛筆です。
KARISMA COLOR
White, Black, Cool Grey30%, Cool Grey70%, French Grey70%, Poppy Red, Terra Cotta, Dark Umber, Light Umber, Beige, Cream, Canary Yellow, Dark Green, Cloud Blue, Blue Slate , Ultra Marine。計16色。
三菱Pericia
Black, White計2色。
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両方合わせて合計18色。これで全部です。意外に少ないでしょ。でもこれだけでほぼ十分。
あとは絵によって加える色は多少ありますが、だいたいこのセットでこと足りますね。

さて、これで4回に渡るメイキングは終了です。参考になりましたでしょうか?
不明点やここはおかしいなど、ご意見ありましたらどんどんお寄せください。
私の技法は絶対ではありませんし、多数ある描き方の中のひとつ。こんな描き方もあるんだなぁ〜程度に捉えていただけるとうれしいです。
また機会あれば是非メイキングはやりますのでお楽しみに!
posted by Ryota at 08:54| Comment(9) | TrackBack(0) | 色鉛筆画/イラスト

2013年03月03日

色鉛筆。風景画はこうやって描いている!メイキングその3。


さて、第3回目です。

何か聞いてみたいことやわからないことがあればどんどん聞いてくださいね。
って、何か教室みたいになってきたwww。

今回は道路に落ちた影から塗っていきます。Coolgrey70%で。
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ハッチングでパネルをグルグル回しながら塗り込んでいきます。
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一番下のアスファルトも同じような感じで。ここも影になっています。
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さらにDarkUmberで表情付け。
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下のコンクリートブロックも同じように・・・。
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続いて樹木をさらに立体的にしていきます。Blackで濃い影を描き込んでいきます。
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下の樹木にも影を入れていきます。
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続いて、全体の彩度を落としていきます。
彩度とは鮮やかさ。実は自然に見た風景は、目立つことを目的に作られた人工物以外はそんなに鮮やかではないですね。
濡れた葉や夏の日差しなど意図的に鮮やかにしたい場合以外は、できる限り彩度を落としてくすませた色の方がリアルな質感が出せると思います。
そこでBlackを上から混色するような感じで、彩度をどんどん落としていきます。

まずは下の赤っぽい道路から。
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上の方の道路、影の部分を中心に彩度を落とします。これで日の当たっている場所との対比も強めます。
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左側の家屋壁面も同じように・・・。
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全く手を入れていなかった(入れるのを忘れていた・・・ww)上のマンションにちょこちょこと手を入れます。
ガラスに映った空ですね。
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ここまででこんな感じになりました。
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さて、続いてやっぱり全然触っていなかった空に手をつけます。
空の部分は何の色も乗っていないので紙のママ。パネルをグルグル回しながら塗っているので手のあとなど結構汚れています。
そこで消しゴムを使い、一度真っ白に戻します。ここでグリッド線も消しておきます。
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屋根の際など細かいところは細いペンシル型の消しゴムで。
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いよいよ空を塗っていきます。
まずは雲というかもやっている所をWhiteで。
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続いて、Blue Slateでザクザク空を塗っていきます。
ここからは連続写真でどうぞ!
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こんな感じ。だいぶ絵になってきました。
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あとはさらに細かい部分を仕上げて完成ですね。
ということで続きは次回!!
posted by Ryota at 19:48| Comment(4) | TrackBack(0) | 色鉛筆画/イラスト

2013年03月02日

色鉛筆。風景画はこうやって描いている!メイキングその2。


てなわけで、前回からの続きです。

前回はざっくりと大まかに色を乗せたので、今回は細かいところを。

私は黒(Black)や茶系の色(Light Umber、Dark Umber)で細かいところを描き込みます。
細かい説明よりも写真でご覧いただいた方が良いかな。

窓枠や細かいところの直線は定規を使います。このあたりをシャープに仕上げると見栄えが変わります。
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Blackを使い、はっきりと。
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コントラストを意識して濃いめにきつく描いていきます。
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若干薄い影の部分はLigt Umber、Dark Umberなどの茶色系で描いていきます。こちらもはっきりと。
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雨戸を彩色。ここも影になっているので茶色系で。
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屋根の庇で影になる部分も茶色系で彩色。このあたりもハッチングで塗っていきます。
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窓の格子も黒系で影を入れていきます。
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こちらも庇の影を彩色。
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壁面に汚れなどの表情をCoolGrey70%で。表情をつけるようなときは、できる限り軽い筆圧で。鉛筆はかなり横にして塗っています。
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さらに細かい部分を。一回色を塗った上から黒を入れる場合は、下の色の影響を受けるので隠蔽力の強いPericiaを使います。
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コンクリートブロックも表情付け。ここも同じように軽く・・・。
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ゴミ収集用の網をUltraMarineで。
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ガードレールをCool Gray30%で。
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日の当たっているあかるい壁面はBaigeで塗っていきます。
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電柱の影をまずはLight Umberで。
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その上からFrench Grey70%で表情つけ。軽く軽く・・・。クロスハッチングで。
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一番日の当たっている明るいマンションの影の部分。ここはLight Umberで。
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さて、今度は樹木の表情つけ。イエローの上からLight Umberで深みを加えます。
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さらにDarkGreenでその上から深みを加えます。このあたりはパステルのような感じで塗っていきます。鉛筆の角度もかなり寝てますね。
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どんどん塗っていきます。
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だいぶ色が乗ってきました。今のところこんな感じ。
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さぁ、次回はいよいよ細かいところの仕上げへ・・・行くかな??
posted by Ryota at 17:58| Comment(3) | TrackBack(0) | 色鉛筆画/イラスト

2013年02月28日

色鉛筆。風景画はこうやって描いている!メイキングその1。


pixivなんかに絵をアップしていると、メイキングを見せてくださいなんて要望がけっこうあります。
ありがたいことですね。

一応、これでも絵の描き方を教えている身でもありますし、奥ゆかしくワザを隠すほどのテクニックでもありません。
前にもやりましたが、ここらで一発かなり詳しくメイキングを公開しちゃいましょう。

題して「風景画はこうやって描いている!メイキングその1」


んじゃぁ、早速。

今回は5月のグループ展に向けて、テーマを決めて描いています。
その中から1枚を仕上げるまでリアルタイムで公開しましょう。

サイズはP8号(455mm×333mm)。

ギャラリーの規格で今回はパネルにケント紙を水張りします。
8号以上のサイズであれば、紙だけで描くよりもパネルかケントボードの方が描きやすいと思います。

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張り上がったパネルに20mm間隔でグリッドを引いていきます。方眼にする要領で。
中心の十字のみベージュ、後の線はブルー系で引いていきます。
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今回のネタになる風景写真をプリントアウト。

私はAdobe Photoshopでトーンカーブをいじり、明度を変えた物2枚作成しています。
いずれの写真もAdobe Illustratorで15mm間隔でグリッドを引いておきます。
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15mmグリッドの写真から20mmグリッドのパネルへ・・・。
つまり元の写真から133.3333・・・%拡大した絵をかくわけですね。

このグリッドによって、元写真から比較的正確に絵を描くことが出来ます。
ただし、カメラのレンズ効果で不自然なパースがかかることも多いので、完全に写真を写すことはせず自分なりの感覚で描き変えます。

早速下書きに取りかかります。

以前はグラファイト鉛筆で下書きしてましたが、鉛筆の線が少しでも残ると色鉛筆塗った時に濁るので、今は色鉛筆で下書き。

絵にもよりますがベージュ(Beige)かライトアンバー(Light Umber)使うことが多いですね。
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所々ダークアンバー(Dark Umber)なども使いながらこんな感じで下書きします。
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下書きはこれで十分。

早速色を塗っていきます。

どこから塗るか? もうそれはその時の気分次第。

ですが、やはり下地となる色から塗っていきます。

私の場合は黄色系から塗っていくことが多いですね。

樹木、道路、家の壁面や光の当たったコンクリートなど、空以外の場所はほとんど黄色成分を含んでいます。

今回は木々の下地から・・・。ごく普通の黄色(Canary Yellow)で塗っていきます。
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次に道路。

ここは黄色でも良いのですが、影になる部分なので黄色よりも彩度が低めのベージュ(Beige)を塗っていきます。
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同じように家の壁面も。
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コンクリート製の壁(塀)も同じように。
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ベージュ(Beige)の色鉛筆が短くなってきたので描きにくい。そこで瞬間接着剤・・・。
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新品の色鉛筆に接ぎ木しちゃいます(笑)。
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これはお尻が平らなカリスマカラーならではのワザ。

さて、今度は道路でも滑り止めのついた場所。かなり赤い色なので、「Terra Cota」という赤茶系の色で塗っていきます。
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ザクザクとクロスハッチングで。このあたりは意外にラフな感じですよね。
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パネルをぐるぐる回しながら・・・・。
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シコシコと塗り込めていきます。
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道路の塗りむらをクリーム系(Cream)で混色していきます。
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コンクリート製の壁面も明るい所はクリーム系(Cream)で。
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ゴツゴツしたコンクリートの塊などは、クリーム系(Cream)の上からグレー系(French Gray70%)で表情を付けていきます。
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他の場所も・・・。
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ということで、続きは次回!!


posted by Ryota at 19:07| Comment(4) | TrackBack(0) | 色鉛筆画/イラスト

2013年02月25日

色鉛筆。遠近法を駆使してみる。


先週の色鉛筆教室の授業で「遠近法」について講義しました。

遠近法もきちんと理解しようとするととても2時間程度の枠では収まらないので、「さわり」というか概略ですけどね。

遠近法も大きく分けると「幾何学的遠近法」と「空気遠近法」と二つにわけることができます。
「幾何学的遠近法」は1点透視法、2点透視法、3点透視法を使い、定規とドラフターを駆使して設計者や建築士の皆さんがよく使用する方法ですが、簡単に言っちゃえば遠くの物は小さく見えるよ。ということです。
「空気遠近法」はダ・ヴィンチの「モナ・リザ」の背景で有名ですが、簡単に言っちゃえば遠くの物は薄くぼけて見えるよ。ということです。(えらい乱暴な解説・・・ww)

今回の場所は、前々回にご紹介した「おうちに帰ろう 和光市白子」と全く同じ場所。

前回はお稲荷さんを中心に左右の坂道を対比させた絵を描いたのですが、今回は視点を左側の坂道に移して坂道の下に広がる遠景を中心に。
遠景は東武東上線成増駅周辺ですね。何てこと無い住宅地と駅前の商業集積地ですが、こういう視点で見るのもなかなか新鮮です。

本来は前の絵と両方を一枚で描きたいのですが、やはり一枚絵で表現するには無理があり二枚に分けました。

眼下に向かって伸びていく坂道と遠くの建物群。

ここに幾何学的遠近法と空気遠近法が使われています。
普段、私自身遠近法をあまり意識して描くことはないのですが、たまたま授業でやったので何となく意図的に表現するようになっちゃいました。

まぁ、遠近法の理屈なんか知らなくたって良い絵はいくらでも描けますが、その仕組みを知ると何となくまた楽しく描けますね。

「成増遠望 和光市白子」
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サイズ P10号(53cm×41cm)
制作日 2013年2月
posted by Ryota at 09:14| Comment(5) | TrackBack(0) | 色鉛筆画/イラスト

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