2013年06月15日

色鉛筆。油性色鉛筆で水彩っぽく描いてみる。


教室やっていますとね、参加されている方から「もっと簡単なヤツをFacebookやBLOGにアップして」と言われることがあります。

まぁ、確かにね。

細かく描き込んだ風景画や飛行機画ばっかりじゃなくて、素描に近いものでも良いかなとも思っています。

で、せっかくB5サイズのヴィフアールも買ったことだし、チャチャッと描いちゃうか。

何描こう?

自分の撮った写真フォルダをボーッと見ていると、ふと目にとまった一枚。

2004年まで乗っていた私のバイク。YAMAHA DT230LANZA。

あ〜、これ描くか!

チャチャッとね。

バイクの中免取って以来、ずっとオフ車が好きでした。
本当はフルサイズのトレール車に乗りたかったんだけど、なにせ身長160cmの小さいおっさん。
2ストのエンデューロマシンレプリカやモトクロッサーレプリカはとても無理。
だってシートにまたがったら片足のつま先すら届かない・・・orz(シート高が900mmくらい)

で足つき性から、ずっとYAMAHAのセローに乗っていました(シート高820mm)。

セローも結構気に入ってライトや外装を改造したりしながらずっと乗っていました。
若干パワー不足も感じて、エンジンのボアアップもしたなぁ。

そんな中、1997年に発表されたのが2ストトレールのLANZA。
小ぶりで足つき性も良く、動力性能も2ストらしい高馬力と俊敏さ。
シート高は860mmながら、ほどよく乗車するとサスが沈み足が付く。

迷わず乗り換えましたね。
ところが交差点の右直事故でフロントを総取っ替えすることになり、その時に外装系やライト周りに手を入れて改造。
ハンドルもレンサルのアルミに換えたり、ハンドガード付けたり。
まさに自分仕様の一台に育てていきました。

でもロードバイク(自転車ね)にも乗るようになると自転車と行動半径はあまり変わらないことが判明。
ロードバイクでも普通に一日100km走れちゃう。
レースやツーリングなども自転車になっていく生活。

しばらく暇見つけてLANZAも乗っていましたが、だんだん乗る機会が減っていくことに・・・。
クルマもあるので保険は2倍。維持費もきつくなってきました。
乗らないで腐らせるよりは、他の人にガンガン乗ってもらった方がコイツも幸せだよな。

で。ついに2004年に手放しました。

もうバイクに乗らなくなって10年近く。
排ガス規制のせいで2ストオフ車も今ではすっかり見かけることも少なくなりました。

それでも時々思うことは・・・機会あったらまた乗りたいなぁ。

そんな思いで描いていたら、簡単に・・・どころかどんどん描き込んじゃって(笑)。

ただ、描いている最中に、「今描いているのは水彩紙だよな」と気づく。

実はボタニカル紙に描きはじめていたんですけどね(細かく描き込む気、満々)。

じゃぁ、ちょっと水彩テイスト入れてみよう!

ということで、今回バックの処理は水彩風に描くことに。

当然使っている色鉛筆は水性色鉛筆ではなく油性の色鉛筆ですから、水ではぼかせない。
(油性をぼかせるメルツという溶剤もありますが、使いません)

あくまで水彩風に色鉛筆で描く!

水で垂れたように描く!

筆跡も細かく描く!

で、結局こんな絵になっちゃった(笑)。

いつもと同じやんけ!!

「YAMAHA DT230LANZA in my heart 1997-2004」
20130615.jpg

サイズ A3(420mm×297mm)
制作日 2013年6月 
posted by Ryota at 17:30| Comment(3) | TrackBack(0) | 色鉛筆画/イラスト

2013年06月12日

色鉛筆。新しい紙を試してみる。


前回のエントリで、サイズを縮小してみようかな・・・というお話をしました。

また、珍しく人物画を描いたときに、思いつきで水彩紙のヴィフアートという紙を使ってみました。

いつも使っている紙はKMKケントという製図やデザインに使うことの多いケント紙です。

ケント紙を使用する利点は、
1 表面が非常に滑らかなため紙の凸凹による筆致が残らない。
2 デザインナイフでひっかく「スグラフィート技法」が紙へのひっかかりが少ないのでやりやすい。
3 紙の価格がリーズナブル。
などがあります。

反対に欠点は、
1 表面が平滑なため、顔料の乗りが悪い。
2 そのため完成後の画面保護が難しい。
3 多色による混色に慣れが必要。
などですね。

欠点については慣れと工夫で克服できますので、今まであまり紙を換えることは考えませんでした。
逆に細密な絵を描くには大変適しているという利点が遙かに大きい。

ところが、前回人物画をヴィフアールに描いてみると、混色する場合に紙に深く顔料が入るせいか、若干ケント紙よりも色に深みがでるような感じがしました。

そこで、試しにケント紙以外をちょっと試してみることに。

この場合、一番の障害は紙のお値段。

私のような芸風ですと、かなり細密に描きたいので「粗目」の紙は向かないので、どうしても「極細目」や「細目」の紙が必要です。

そうするとね〜。お高いんですよ。

今まで描いてきたF8号やP10号のサイズですとケント紙の倍以上する紙もあります。

高級水彩紙で有名な「アルシュ」なんかだと、360mm×510mmのブロックで軽く12,000円超えます。使ってみたいなぁ。

ヴィフアールは前回使ったしな〜。他にも試してみたいな〜。

そこで、色々と迷った結果、
ドイツのハーネミューレから出している「ボタニカル紙」を使ってみることに。

この紙でもF8サイズだとブック(20枚綴り)で4,500円超えちゃうんで、私に合わなかった場合を考えるとちょっと高価。

ちょうどサイズを少し小さくしてみようかなと思ってこともあり、A3サイズをチョイス。これだとブックで3,000円弱。

IMG_2302.jpg

で、描いてみました。

結構大きいサイズに慣れていたせいか、小さいとやっぱりどんどん描ける。

ほぼ3日間、都合10時間くらいで描けちゃった。

場所は5月に行った江ノ島の風景。

海に向かう路地をまた海を描かずに描いちゃった。

懸念されていたデザインナイフの使い心地ですが、やっぱりひっかかりが大きいものの、慣れれば何とかなるかなレベル。

かなり滑らかな部類の水彩紙ですが、さすがにケント紙ほどは滑らかではなくかなり描いていて筆圧強くしないと顔料が入っていかない。

そのかわり混色するとかなり深みが出る感じです。

何より紙が厚い(190g/m2)のが妙に安心感がある。

さて、紙を換えてなおかつ描画サイズはP10号(530mm×410mm)からA3(420mm×297mm)にサイズダウン。

モニターではサイズ変更はわからないと思いますが、見た目はいかがでしょうか?

「海への小道 藤沢市江の島」
20130612.jpg

サイズ A3(420mm×297mm)
制作日 2013年6月
posted by Ryota at 07:58| Comment(4) | TrackBack(0) | 色鉛筆画/イラスト

2013年06月06日

色鉛筆。正しい東京の路地を描く。


この間のグループ展用に描いたB2サイズの「ヒマラヤ杉」。

谷中の名物お菓子屋さんの前にある立派な木を描いたのですが、「ヒマラヤ杉と谷中の暮らしを守る会 」のサイトに取り上げていただけました。

この会、土地の売買などで景観保存に危機感抱いた方たちが立ち上げたものですが、私も谷中の景観はずっと残って欲しいですね。
絵描きとして作品がそのお役に立てるのであれば大変光栄です。

さて、今回の絵はそんな谷中の風景から。

もう谷中はどこでも絵のネタになるのですが、ここも谷中霊園のすぐそば。

人通りの多い通りからちょっと目を向けると、こんな風情ある路地があったりします。

「自動販売機のある路地 台東区谷中」
20130606.jpg

サイズ P10号(530mm×410mm)
制作日 2013年6月

こういう路地だと、普通は自販機のキツイ原色は台無しになるところですが、私的には何だかおもしろいんだよな〜。
これも東京の正しい姿。

しかしこの絵も止め時が難しかった・・・。
描いても描いても描くところが沢山あるようで。

今年になってからP10号(530mm×410mm)というサイズを中心に描いてきました。
大きい絵(色鉛筆にしては)も楽しいですが、ちょっと今後は少しサイズを小さくしようかな。
小さめのサイズで丁寧に描き込む・・・ってのも良いかもしれないと思う今日この頃。
posted by Ryota at 09:23| Comment(9) | TrackBack(0) | 色鉛筆画/イラスト

2013年05月31日

色鉛筆。夕方の街を逆光で描く。


さて、レクトヴァーソギャラリーでのグループ展も無事終了。

多くのお客様にいらしていただけました。本当にありがとうございます。
絵描きとしては、やはり生で原画を見ていただけることが、一番の喜びです。

御芳名帳にも記載いただきましてありがとうございます!
本来ならお一人おひとりにお礼申し上げるところですが、取り急ぎこの場にて失礼いたします。

さて、そんな中でも色々と描いています。

まず、苦手な人物画。

Facebookでお友達になったTさんのご協力をいただき、写真をお借りして描いてみました。
徳島在住の方ですので実際にお会いしたこともありませんし、お声を聞いたこともありません。
なので、Facebook上でのやり取りだけからお人柄を推察し、何枚かの写真からイメージを膨らませて描くという作業になりました。

実際はFacebookでのプロフィール写真をベースにしたのですが、特に印象的な目に焦点を当てて描いています。

イメージとしてはフェルメールの肖像画。
当時貴重であったラピスラズリ(青の顔料)を印象的に使ったフェルメールを意識して、青を際立たせております。

紙はいつものKMKケントではなく、VIFART(ヴィフアール)という水彩紙の細目を使用。
サイズもB5版と、私としてはかなり小さめ。

「BLUE」
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サイズ B5(182mm×254mm)
制作日 2013年5月


で、これだけではなくて通常の風景画も。

この忙しい最中、よく2枚も描いたな。偉いぞすごいぞ私!

今回は自宅側の住宅地。
時間は午後4時前くらいですかね。

日が長くなったとはいえ、太陽は若干西に傾き影が長く延び始める時間。
太陽に向かって歩いていると、まぶしくて思わず目を細めるような時間。

この空気感を絵にしてみよう。

となると、完全に逆光で描くことになります。
逆光はコントラストがはっきりして、かなりドラマチックな印象を与えることができるんですが、
黒い影が多くなり画面全体が真っ黒になっちゃう。

描き方は、なるべく明るい状態で細部を描いて、そのあと黒やグレーで全体の彩度と明度を落としていく感じ。

そして実際よりも光の当たっているところはより明るく描く。

こんな感じで描いていますが、難しいのが空。

感じとしては光溢れて真っ白なんですが、それでは絵として面白くないのでブルーとイエローで味付けをしていきます。
ただ、画面がどうしても黒が多いので、かなり注意しないと手に付いた汚れなどで空を所々汚してしまう。

結局、2回も空を塗り直す羽目に。

消しゴムと青をかなり消費してしまった・・・。まだまだ修行だなぁ。

「家路 中野区上鷺宮」
20130531.jpg

サイズ P10(530mm×410mm)
制作日 2013年5月

BGMはやっぱりドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」2楽章かな。
posted by Ryota at 08:24| Comment(4) | TrackBack(0) | 色鉛筆画/イラスト

2013年05月24日

色鉛筆。赤と緑の風景を描く。


さて、レクトヴァーソギャラリーでのグループ展もいよいよ明日まで。

すでに多くの方にご覧いただいているようです。本当にありがとうございます!

現在、このような形で展示されております。お近くにお越しの際は是非お立ち寄りください。

20130523.jpg

そんな中でも絵を描いているわけですが、今回はちょっと街中風景離れまして・・・・。

荒川がホームグラウンドな自転車乗りにはお馴染みの風景がいくつかあります。

今回はその中から岩淵水門を描いてみましょう。

岩淵水門は二つあります。大正時代末期(1924年)に作られた歴史ある「赤水門」と、1982年に完成した新しい「青水門」。
場所は荒川と隅田川が分岐する北区志茂。

河口に向かって荒川を下ると、必ず通過する場所ですね。

現在稼働しているのは青水門の方ですが、赤水門は取り壊しの危機を乗り越え、東京都選定歴史的建造物に指定されています。

近くの河川敷では多くの人がバーベキューしており、この赤水門の近辺では釣り糸を垂れる方も多い。

ちょっと東京都は思えないようなのどかさ。

対岸には川口市の高層マンション。


自然の風景には原色って意外に少ないんですが、鮮やかな赤と瑞々しい初夏のグリーンが印象的なんですね。

補色関係にある赤と緑ですが、風景の中で違和感なく混在している不思議。

手前の樹木にかなりアレンジを加えましたが、木々越しに見る赤水門。

この空気を何とか絵にしてみようと描いてみました。

「初夏の岩淵水門 北区志茂」
20130524.jpg

サイズ P10号(530mm×410mm)
制作日 2013年5月
posted by Ryota at 08:09| Comment(7) | TrackBack(0) | 色鉛筆画/イラスト

2013年05月18日

色鉛筆。印象的な木を描いてみる。


かねてからご案内しておりましたが、来る5月21日からグループ展に参加します。

場所は茅場町レクトヴァーソギャラリー。

そこに出展するための最後の一枚を描いておりました。

前回掲載した絵はクライアントさん絡みのメジャーな風景。

今回の絵もある意味とってもメジャーな場所を描いております。


場所は台東区は谷中。谷根千なんていわれて最近はすっかりメジャーになりました。

ロケハンで訪れた時もGW中でものすごい人出。夕焼けだんだんにも以前は沢山猫がいたのに、新しい建物が建ったり大勢の観光客でサービス精神旺盛なのが2匹いただけ。

この最後の一枚を描くためのネタ探しでもあったわけですが、あまりに人が多すぎて描く気にならない。

基本的に私の風景画はあまり人を描きません。

人を入れると、何だか妙に絵が生々しくなり、具体化しちゃいます。

そうすると見ている側の想像範囲が狭くなるというか、何となく絵に入りづらい気がしてしまうから。

だからよほど印象的でないと人を入れたくないんですね。

そんなわけでフラフラあるいて三浦坂方面へ。

この坂には途中に「ねんねこ家」さんという猫店員が常駐している雑貨屋さんがあります。

ここもものすごい人だったのですが、覗いてみると雑貨はやめて今は喫茶店とのこと。

ここの名物猫にも会いたかったけど、入れるまで時間がかかりそうなので断念。

三浦坂を上がって行くにつれ、徐々に人が少なくなり目の前には有名なヒマラヤスギ!

「みかどパン」というレトロなパン屋さん(お菓子屋さん?)の前にあるのですが、これがまたちょうど三叉路の真ん中。

グループ展出展用作品の最後を飾るにふさわしいなと感じ、すぐに撮影。

やっぱり観光客が何人かひっきりなしに通るので、人の途切れる合間を狙うも難しい・・・。

カメラで撮影している人もいてなかなか動かないし(おまえもだよ・・・)。

まぁ、そんな中、それでも数枚は何とか撮影し、周りの雰囲気を味わいます。


早速描き始めたはいいけれど、立派な老木。

枝の張り方を綿密に描写していくといつまでたっても木にならない。

で、思い切って自分のイメージなりにかなり自由に描くことに。

サイズは今回の上限サイズB2なので、これまた画面もでかい。

それでも今回はチマチマ描くのではなく、枝の勢いを消さないようにある程度正確さには目をつぶってダイナミックに描きました。

現地をご存じの方はもしかすると、「あれ?こんなんだっけ?」って思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そこは絵。

私の感じたヒマラヤスギということでご容赦いただきたいと思います。

あ、決してGoogle Streetなんかで見比べないでね(笑)。


「ヒマラヤ杉 台東区谷中」
20130518.jpg

今回のグループ展は額装ではなくパネル張りのみですので、原画をダイレクトに見ることができます。
ご用とお急ぎでない方、お近くにお立ち寄りの際は是非ご覧ください。

レクトヴァーソギャラリー Graphic Art exhibition 2013 響感グラフィックの表現者3
2013gae.jpg

posted by Ryota at 08:48| Comment(4) | TrackBack(0) | 色鉛筆画/イラスト

2013年05月11日

色鉛筆。メジャーな風景を描く。


通常はあまり人様が描かない風景を描くのが私の芸風。

画家としての活動がこれで良いわけです。

ところがクライアントさんから依頼があって描く場合は、画家からイラストレーターとなり、
また、その対象も人様が描かないものから結構メジャーなものに変わることも多い。

今回、まだ仕事になるか決まったわけではないのですが、メジャーな風景のお題をいただきました。

グラフィックデザインの仕事から派生したものですので、もしかしたら別案になるかもしれない。

だからクライアントさんは「とりあえず写真でイメージみせてくれたら良いから」と言っていただきました。

私もそのつもりだったのですが、まぁもし別案に決まって描いた絵が没になっても、それはそれ。

画家活動の一環の絵ととらえても良いし、写真でお茶濁すよりちゃんと描いたれ!と思い描くことにしました。

何を?

思いっきりメジャーなお題。

それは・・・東京スカイツリー。


GW中に取材とロケハン。

さすがに観光地。人もたくさん。

当たり前のアングルで描くより、何か印象的な構図はないかな・・・と思い描いたのがこれ。

「駒形橋 台東区駒形」
20130510.jpg

サイズ P10号(530mm×410mm)
制作日 2013年5月

まぁ、やっぱり私の守備範囲外という感じはしますね。
ただ、こういうメジャーな風景描くのも勉強になりました。

肝心のスカイツリーより駒形橋描く方に力入れちゃったけど(笑)。

posted by Ryota at 00:18| Comment(3) | TrackBack(0) | 色鉛筆画/イラスト

2013年05月02日

色鉛筆。ちょっと切ない絵を描いてみる。


なんか良い絵のネタないかな?と、今日も徘徊する私ですが・・・。

時々いつも目にしている風景でも、シチュエーション次第で「おっ?」となることがありますね。

日常的に良く歩いている街並。

ここは新座市ですが近くに柳瀬川が流れ、やはり土地にかなりの高低差があります。

大きな団地から幹線道路に向かって坂を上がりきると、高圧線鉄塔と住宅の間に空いた小さなスペースに公園があります。

小さな公園。遊具はジャングルジムと滑り台だけ。

休日の昼下がり。

東京近郊の住宅地で大きな団地もあるのに、子どもの声は全く聞こえない。

人は誰も歩いていない。

ふと自分がちょっと異世界に入り込んだような不思議な錯覚。

泣き出したくなるような寂寥感。



直後、クルマの大きな音と人声や街の喧騒。


とまぁこんな感じで、その一瞬を絵にしてみました(笑)。

何となくキリコの描く世界や、宮崎駿の背景を彷彿とさせた瞬間ですね。

今回、描くに当たってちょっと構図に仕掛けを施してみました。


中央やや左よりにジャングルジム。

こいつを寂寥感の象徴のように見立てて、画面の上下に地面と空を大きく取ってみました。

そして全てのものがジャングルジムに向かうようなパース。

上下三分割された画面の中央部分だけ凝縮された街並。

上下と中央の対比も面白いかなと。

ただ、地面と空を大きく取ると、塗っていて飽きるんだよな〜。

「小さな公園 新座市新座」
20130502.jpg

サイズ P10号(530mm×410mm)
制作日 2013年5月

Facebookページもよろしくお願いします。
posted by Ryota at 07:33| Comment(6) | TrackBack(0) | 色鉛筆画/イラスト

2013年04月24日

色鉛筆。珍しく観光地を描いてみる。



先々週、思い立って江ノ島までBRZで行ってきました。

ちょっと前にテレビで取り上げられていたUSB猫を探しに行ったわけじゃなくて、シラスが解禁になったんで生シラスを食べに(笑)。

夏やGWのシーズン前でしたが、けっこうな人出。

せっかくなので絵のネタもたくさん仕入れたんですが、やっぱりあまり人が写るところは描きたくない。

で、好物はもう人の入り込まない路地裏だったりするわけです。

だったら江ノ島じゃなくても良いじゃんって話ですが・・・(笑)。


今回の絵の舞台は、江ノ島の入り口から弁天様へ向かって登って行くメインストリート、そこからちょっと入る路地ですね。

ここだけ切り取ると、当然ながら海は見えないのでまったくどこだかわからない。

それでも、路地に注ぐ明るい日光と、風景を写す土産物屋さんのガラス。

これだけでもう「描きて〜」となるわけです。


ただ、反射はやはり難しいですね。

水面なら波紋などでごまかしも効くのですが、ガラスの場合完全なフラットな面。

そこへの反射と、透過してガラスの向こうの景色。

これをブレンドして描かないといけない。

ある意味、テカテカの金属などより難しい。

できるかぎり左側に描いた風景をそのまま右側のガラスに映すという、アナログならではの苦労をしながら描写。

こうしてみると・・・う〜ん、もうちょっとかな。

まだまだ勉強でございます。


「江ノ島散策 藤沢市江の島」

20130424.jpg

サイズ P10号(53cm×41cm)
制作日 2013年4月

posted by Ryota at 08:26| Comment(6) | TrackBack(0) | 色鉛筆画/イラスト

2013年04月17日

色鉛筆。東京の橋を描いてみる。


さて、今週描いた絵です。

「音無橋 北区王子」

20130417.jpg

サイズ P10号(53cm×41cm)
制作日 2013年4月

初っぱなからいきなり本題(笑)。

ここは都内有数の桜の名所、飛鳥山公園のある飛鳥山交差点のすぐそば。
この交差点は都内で唯一、路面電車とクルマが混走する場所でもありますね。
以前ここを絵にしたこともありました(今見るとその絵は強烈に下手なので、今回は掲載しませんが)。

その交差点の手前に音無橋という橋があります。
この橋は石神井川にかかる橋で、橋の下は親水公園になっています。この公園も渓谷のようになっており都内とは思えない閑静な雰囲気ですね。

今回はその親水公園ではなく、橋の上。

橋自体は何てこと無いですね。普通の道路。

ただ、欄干と街灯のデザインがちょっと変わっていて、電線が地中化されてまったく電柱がない様子と相まって、ちょっと日本っぽくない雰囲気を醸し出しています。

いつも自転車通勤でここを通るのですが、やはり日頃から気になっており今回ようやく描いてみることができました。

描いてみるに当たって難しかったのは、やはりこの特徴的な街灯。

コンピュータなら一つ形状を起こして、それをコピペで貼り付けていけばあとは大きさ調整するだけで良いのですが、当然ながら手描きですので一つひとつ描いていかなきゃいけない。

めんどくさい。わはは。

で、形も同じにならない。微妙にゆがんだり間延びしたり縮んだり・・・。

ま、でもこれが「絵」なのですね。「味」として肯定的に捉えましょう。



朝日に照らされた音無橋。ちょっと欧州風な感じもしませんか?



posted by Ryota at 07:48| Comment(6) | TrackBack(0) | 色鉛筆画/イラスト

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