2013年11月02日

色鉛筆。第二回色鉛筆サロンat銭湯カフェ・末広湯。


前回、初めて行った銭湯カフェ・末広湯さんでの色鉛筆サロン。

大変好評でした。

で、懲りずに第二回も行います。

内容としては、前回から話を続けずにまた新たなネタでお話したいなぁと思っています。

なので、前回参加されなかった方でも大丈夫。

私がやるので全く堅苦しくはありません。

お持ちであれば色鉛筆と画用紙(スケッチブックでも可)をお持ちください。

もし無くても大丈夫。当日私の方でお貸しします。

ということで、お申込は末広湯さんへお願いしますね。
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時間は15:30から17:30。
参加費 \1,000とワンオーダー。
場所は東武東上線「上福岡駅」徒歩7分。
参加希望の方は「銭湯カフェ・末広湯」さんまで。
TEL:049-261-2828(10:00〜20:00) Email:suehiroyu@nifty.com
http://suehiroyu.net/

メールでのお申し込みはフルネームでお名前とご連絡の取れる電話番号を明記の上、
お申込ください。

20131109.jpg
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さて、そんな中でも絵は描いております。

今回の絵の舞台は、以前よく描いた十条。
前回までは駅西口側方面を描きましたが、今回は東口。

埼京線十条駅と京浜東北線東十条駅に挟まれたあたりですね。

非常に下町的情緒が残っている素敵な場所です。

今回は何気ない風景にある「原色」に注目して描いてみました。

通常自然界にある植物や動物、そして人工物でも建造物なんかはほとんど原色はありません。
花や蝶くらいかな。

なので、自分が絵を描くときも、リアルにするために意図的にくすませて塗ることも多いですね。

そんな中、「目立つ」ことを目的に作られた人工物はかなり原色に近い色使いをします。

看板や標識などです。

これが構図の中に対照的にある・・・というのがちょっと興味を引きまして描いたもの。

クルマの原色も目立ちますね。さすがイタ車(笑)。

「色彩の道 北区上十条」
20131029.jpg
サイズ A3(420mm×297mm)
制作日 2013年7月
支持体 ハーネミューレ ボタニカル紙
画 材 カリスマカラー/三菱ペリシア
posted by Ryota at 10:45| Comment(3) | TrackBack(0) | 色鉛筆画/イラスト

2013年10月25日

色鉛筆。紙を試した結果の風景画。


この半年間、様々な紙をトライしてみました。

もともと細密な絵を描きたい私は、色鉛筆画を始めた頃からKMKケント紙を使ってきました。
ツルツルした表面は細密な絵に適していて、当初はあまり不満無かったんですね。

で、しばらく色鉛筆で絵を描いていると、色々な方とお知り合いになる。
また、海外の作家がどういう紙を使っているか?にも興味が沸いてくる。

当然ながら芸風から粗い目の紙は向いていないので、細目の紙を色々と試したくなる。

結果、この半年間に使った紙は・・・


KMKケント紙
VIFART 細目(ヴィフアール 旧コットマン)
ハーネミューレ・ボタニカル紙
BBケント紙
ARCHES(アルシェ 極細目)

の五種。

まとめると・・・

KMKケント紙
 長所=安価、デザインナイフによる「削り」がやりやすい、サイズが豊富
 短所=混色しにくい、顔料が深く入らないので色に深みが足りない

VIFART(ヴィフアール 旧コットマン)
 長所=安価、混色しやすい 
 短所=デザインナイフを使うと紙がささくれてしまう、

ハーネミューレ・ボタニカル紙
 長所=混色しやすい 顔料が深く入るため色に深みが出る、デザインナイフも比較的使いやすい
 短所=高価、サイズがあまりない、強く描かないと顔料が入らない

BBケント紙
 長所=混色しやすい、デザインナイフも比較的使いやすい、サイズが豊富
 短所=そこそこ高価

ARCHES(アルシェ 極細目)
 長所=発色が良い、顔料が深く入るため色に深みが出る
 短所=ものすごく高価、デザインナイフを使うと紙がささくれてしまう、かなり強く描かないと顔料が入らない

こんな風になります。あ、これ、あくまで私の使用感ですからね。

使用した色鉛筆はカリスマカラーと三菱ペリシア。比較的柔らかめのものです。
堅めの色鉛筆、たとえばポリクロモスなんかだとまた違うと思います。

上記の使用感から、まずARCHES(アルシェ 極細目)は継続使用は厳しいという評価。
コットンを多めに含有しているせいか、色鉛筆にまとわりつくような感じがあり、かなり意図的に塗り込めるように塗らないと色が入っていきません。その代わり一回色が入ると非常に発色は良い。
でもとにかく高価。画材屋さんでF8ぐらいの20枚ブロックが18,000円くらいするんですから。
私みたいに粗製濫造するタイプにはちょっと向いていないですね。

続いてKMKケント。
非常に描きやすいですね。アルシェ使った後だと違う画材で描いているみたい。
デザインナイフで非常に綺麗に削れるので、動物の毛並み表現なんかには最適です。ただ、顔料がなかなか食いつかない。
なので多色混色は少々辛いですね。

VIFART 細目
歴史ある水彩紙でしかもお安い。廉価版アルシェ的な感じですね。
割とどこにでも置いてあって、画材屋さんじゃなくてもちょっと大きめの文具店にもあります。
色鉛筆画を始めたばかりの方には最適だと思います。
ただ、デザインナイフを使う時、紙の目に逆らうとささくれちゃう。
なのでナイフを多用する私にはちょっとその点だけがマイナスポイント。

BBケント紙
おなじケント紙のKMKケントよりは水彩紙に近い感じですね。
混色のしやすさ、発色の良さ、非常に良いですね。デザインナイフも使いやすい。お値段もKMKよりは高価ですが十分許容レベル。

ハーネミューレ・ボタニカル紙
水彩紙の中では一番なめらかな質感。逆にケント紙に近い感じ。
BBケントと同じく混色しやすく発色も良い。顔料の食いつきも文句なし。デザインナイフもケント紙ほどではないですが十分使える。
お値段がちょっとお高いけどアルシェ程じゃないですね。BBケントより少し高いかな?レベルです。

ということでBBケントかボタニカル紙かどちらかかな〜ってな感じです。

サイズは、BBケントはブロックだとF6まで。 バラでも全紙を買える。
ボタニカル紙はブロックでF8サイズまで。バラでも全紙を買える。

迷う所ですが、今回の絵はボタニカル紙で描いてみました。
何となく透明感ある発色で描けたかなと思います。

場所は中央線沿線の東中野。明大中野のそばですね。
左側は中央線の線路。
何てこと無い風景ですが、こういうのが好きなんだよな。

「木漏れ日の散歩道 中野区東中野」
20131023.jpg

サイズ A3(420mm×297mm)
制作日 2013年7月
支持体 ハーネミューレ ボタニカル紙
画 材 カリスマカラー/三菱ペリシア
posted by Ryota at 10:43| Comment(4) | TrackBack(0) | 色鉛筆画/イラスト

2013年10月16日

色鉛筆。年賀状素材集「和の趣」発売。


昨年も掲載して頂いた年賀状素材集「和の趣 午年版」が発売されました。

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DSC_0123.jpg

昨年も掲載して頂いたのですが、昨年は四季をテーマに風景画を4枚描きました。
今回はオファーいただいてから納品までちょっと短かったことと、ちょうどフリーになるための準備期間と重なったため、
テーマなどを熟考する時間があまりとれませんでした。

そこで、ロケハン済みの写真の山から「日本家屋」に的を絞り、
「和の趣」というタイトルに合う、散策したくなるような風景を4枚描く・・・という方向へ。

結果として掲載されたページを見ると、同じような色合いのものになってしまい、
ちょっと変化に乏しいものになってしまった気もします。

しかし、「日本家屋」というテーマ(喜多院を日本家屋と言うには無理がありますが)からすれば
多彩で様々な場所を描くことができたような気もします。

来年またオファー頂けたらこのあたりは再考したいところですね。

本は技術評論社より定価1449円(税込)で全国有名書店で発売中です。
ご興味ある方は是非手にとってご覧ください。

ご購入いただけたらとてもうれしいですけど、ご購入まで至らなくても書棚の前の方に移して頂けるととてもうれしいかと(笑)。

因みにアマゾンさんでも購入可能

技術評論社さんサイト

posted by Ryota at 09:43| Comment(7) | TrackBack(0) | 色鉛筆画/イラスト

2013年10月10日

色鉛筆。高価な紙を使ってみる。


実は前から気になっている紙がありましてね。

水彩紙なんですが、他の紙と桁ひとつ違う。

メーカーは「ARCHES(アルシュ)」というフランスのメーカー。

荒目、中目、細目、極細目と紙の肌理によって4種あります。私の芸風に適切なのが極細目なんですが、よく使うサイズF6号くらいだと310mm×410mmで20枚綴りのブロックがラインナップされています。
このブックのお値段がなんと定価で10,290円(税込)!

いつも使っているBBケント紙がF6号(318mm×410mm)20枚綴りブロックで定価で2,625円(税込)ですから約4倍高価い!!

以前から「描き心地はどうかな〜」と大変気になっていたものの、そのお値段で手を出せずにいました。

しかたないのでバラで1枚買ってみるか・・・と思っていた所、某画材店で560mm×760mmのサイズ5枚セットを5,600円(税込)で売っているのを発見。
もちろんお得なのはブロックなんですが、万が一自分に合わないことを考えるとやっぱり手が出にくい。
なので、思い切ってこの5枚セットを購入。
DSC_0003.jpg

さぁ、描いてみましょう。
ドキドキ・・・。

いやしかし紙の厚さが300gあるので(BBケントだと175g)かなり安定感がありますね。
色鉛筆で描いてみると、紙に描くというよりはキャンバスに描いているような感覚。
なんか不思議ですね。

ただ、やっぱり色を濃く入れて行くにはちょっと力が必要かも。
グリグリという感じで描いていくとかなりコクある感じで仕上がっていきます。

自分でも色鉛筆で描いているというよりは油絵の具で描いているような感覚ですね。

描いてみたのはいつものお馴染み板橋区赤塚。

午前の明るい光を順光で描いた三叉路。

いかがでしょう?
今までの絵と差があるかな?

ま、正直そんなに仕上がりに違いは無いかもしれませんね。
ただ、原画を見ると重厚感がちょっとあるような感じはします。

どうしようかな〜。これからも使ってみたいけど・・・・。
お値段がな〜。

「朝日の三叉路 板橋区赤塚」
20131007.jpg

サイズ F6号(410mm×318mm)
制作日 2013年10月
支持体 ARCHES水彩紙極細目
画材  カリスマカラー/三菱ペリシア

上記の紙をF6サイズにカットして使っています。
posted by Ryota at 13:13| Comment(4) | TrackBack(0) | 色鉛筆画/イラスト

2013年10月03日

色鉛筆。朝ご飯の香りを描く。



フリーになってから、いわゆる通勤で自転車に乗るのでは無く、
早朝の2時間くらいを自由に乗る時間にしています。

そうすると、今まで通勤では通り過ぎていた場所が目についたりしますね。
板橋区赤塚もそんな場所です。

坂と緑の多い静かな住宅地。歴史あるお宅も沢山あって23区内とは思えないのどかな雰囲気です。

そんな朝のひととき。
何となく朝ご飯の香りが漂ってきそうな雰囲気。
樹木も建物も朝日を浴びてキラキラ輝く。
今日も頑張ろうかな・・・という一枚です。

しかしフリーになってから良いカメラがないので、絵の撮影が上手くいかない。

新しいカメラ買わなきゃかなぁ。

20131002.jpg

サイズ F6号(410mm×318mm)
制作日 2013年10月
支持体 BBケント紙
画材  カリスマカラー/三菱ペリシア


ということで今週末は銭湯で色鉛筆サロン!

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10月5日は色鉛筆サロン!
ご用とお急ぎで無い方は是非。

時間は15:30から17:30。
参加費 \1,000とワンオーダー。
場所は東武東上線「上福岡駅」徒歩7分。
参加希望の方は「銭湯カフェ・末広湯」さんまで。
TEL:049-261-2828(10:00〜20:00) Email:suehiroyu@nifty.com
http://suehiroyu.net/

メールでのお申し込みはフルネームでお名前とご連絡の取れる電話番号を明記の上、お申込ください。
posted by Ryota at 05:31| Comment(6) | TrackBack(0) | 色鉛筆画/イラスト

2013年09月26日

色鉛筆。都会のオアシスを描く。


久しく都心方面の絵は描いていなかったですね。

もともと住宅地の絵が好きですし。

ただ、東京って都心部でも結構面白いところ多いんですよね。大都市の割には緑もあるし。

フリーになってから色々な手続きや人と会う用事などで、最近は会社員時代より出歩くことが多くなったんですけどね。
つい用事と用事の合間にちょっと足を伸ばしてウロウロと美味しい風景を探します。

この間は湯島方面に行ったんですが、案の定ありました。

このあたりもそこそこ坂が多く、場所によっては階段路地になっていたりします。

ウロウロと歩いていると坂道の途中に神社が・・・。

湯島の神社といえば湯島天神や神田明神が有名ですが、ここで出会った神社は「御霊社」(ごりょうしゃ)という神社。

坂の上から見ると、遠くに高層ビル。その手前に様々な建物があり、一番近景には神社の樹木。
まるで都会のオアシス。

お祭りがあるのかな?幟が多数はためいています。


前々回の川越では一本の幟で風を表現しましたが、沢山あっても面白いですね。描くの大変だけど。

無機質なビルと青々とした緑。

初秋の風を受ける幟。

光、風、樹木の香り、ちょっと都心を忘れる良い道でした。


「都心の神社 文京区湯島」
20130926.jpg

サイズ F6号(410mm×318mm)
制作日 2013年9月
支持体 BBケント紙
画材  カリスマカラー/三菱ペリシア
posted by Ryota at 19:10| Comment(4) | TrackBack(0) | 色鉛筆画/イラスト

2013年09月19日

色鉛筆。近景と遠景の対比を描く。


9月16日よりようやく完全フリーランスとなりました。

会社退職の手続きや、個人事業主の登録、社会保険の切り替えなどでバタバタの毎日。

なかなか絵を描く時間もないなぁ・・・という所ですが、それでもちゃんと描いています。

まぁ、本当に好きなんでしょうね。

今回も場所は板橋区赤塚。

今までは自転車通勤で通過していた場所ですが、フリーになってからは比較的自由に自転車に乗れます。

毎朝一応乗ってはいるのですが、やはり赤塚あたりの風景は格別。

つい、今まで見逃していた場所などを求めてウロウロしちゃいますね。

そこで見つけたのが今回描いた景色。


赤塚には乗蓮寺という東京大仏で有名なお寺があります。

東京大仏ってたしか国内第三位の大きさなのに、イマイチ知られていない。

やっぱりまだ新しいからかな。

ま、とにかく高低差のある場所ですから、ちょっと気になった階段路地を上から見ようと近づいてみると・・・。

道路に向かって下りの階段があるのですが、道路の向こう側がまた高くなっている。

その高くなった場所に多い茂る樹木。

さらに樹木の向こうに乗蓮寺の屋根が顔を覗かせています。


これはちょっと23区内の景色には見えませんね。

近景の階段前にある手すり。遠景の乗蓮寺。

視点は高い場所から低い道路へ。そしてまた高い甍ね。

かなり空間的奥行きを感じる景色ですね。

このあたり、まだまだ良い景色がありそうです。

「乗蓮寺遠望 板橋区赤塚」
20130919.jpg

サイズ F6号(410mm×318mm)
制作日 2013年9月
支持体 BBケント紙
画材  カリスマカラー/三菱ペリシア
posted by Ryota at 22:47| Comment(5) | TrackBack(0) | 色鉛筆画/イラスト

2013年09月12日

色鉛筆。街の風を描く。


以前、江の島を描いた絵で、海からの風を表現してみましたが、今回は街中の風を描いてみたいと思います。

「風の表現」って光と違って具体的に描くのは難しいですね。
光ならば「影」と「反射」を描くことで表現することが可能です。

「風」は何を描くと表現できるかな。

すぐ思いつくのは、なびいている木々の梢なんかがわかりやすい。
ただ、木々がなびいている様子って結構強風のイメージが強くなっちゃう。

おだやかな、ほのかに頬にあたるような風。

これを表すに的確なのが、江の島でも使った「のぼり」。

海外じゃぁ「旗」なんかがポピュラーかもしれません。

でも日本だと「旗」使うと祝日っぽくなっちゃうし、国旗系は意図しない政治的メッセージになる可能性もある昨今。
(日章旗にせよ旭日旗にせよ変に気を使わず堂々と掲げたいものですが)

で、ポピュラーなのが「のぼり」。

これ、日本特有なんですかね?海外詳しくないのでわかりませんが、少なくともNYとかでたくさん目にした記憶はないな〜。

日本だと、商店街はもちろん、住宅地にも結構な頻度で「のぼり」を目にしますね。
前回上げた板橋区赤塚の住宅地風景にも「ひったくり注意」みたいな「のぼり」あったし。

で、今回の絵は川越の喜多院そば。

喜多院への参道(なのかな?)に建つ歴史ありそうなお豆腐屋さん。

そこにはためく「のぼり」がなんとも印象的だったんですね。

決して強風ではなくいわゆるそよ風ですが、柔らかく空気をはらんで動いている「のぼり」を描くことで風を描けないかな?

と言うことで描いてみました。

臨場感を得るために、建物に貼ってあるポスターなんかもかなり力入れましたが、やはり一番時間かけたのが「のぼり」。

いかがでしょう?

風を感じていただけましたでしょうか?

「風を感じて 川越市久保町」
20130911.jpg

サイズ F6号(410mm×318mm)
制作日 2013年9月
支持体 BBケント紙
画材  カリスマカラー/三菱ペリシア
posted by Ryota at 07:17| Comment(7) | TrackBack(0) | 色鉛筆画/イラスト

2013年09月04日

色鉛筆。朝の逆光を描く。


もうね。やっつけみたいなタイトルですけどね。

でもそんなことなくて、前回が順光ならやはり逆光も描いておこうかと。

逆光ってのは光源に向かっているので、ものすごく眩しい。

この眩しさを如何に表現するか?が肝心なところですし一番難しいところです。

光源に向かっているわけですから、対象はシルエットになりがちですね。

で、そのシルエットは光を背景にくっきりと際立つわけです。

また、若干でも光源に対して斜めになっていれば、その面は強烈に光を反射します。

そしてその面から角度が付いて光に正対している面は完全な影になります。

このコントラストを最大に取れば、ものすげえ眩しい絵になります。

Photoshopなどの画像加工ソフトをお持ちならおわかりかと思いますが、

RGBモードの画像データをトーンカーブいじって明るさと暗さを強調する作業をアナログでやる・・・ということですね。


さて、今回も舞台は板橋区赤塚。

前回の順光の絵は赤塚溜池公園内の郷土資料館脇の下り坂のさらに脇道からみた風景。

そこから下り坂を下りきり、溜池公園をぐるっと回るように美術館方向へバス通りを走ります(ロードバイクでね)。

そうすると最初の信号(角にセブンイレブンがある)がありますので、そこを左折。

目の前に斜度20%はあろうかという激坂が立ち上がります。

さぁ、ここから二つ目の峠。印象としてはグランツール超級クラスですが200mほどで登り切ります(笑)。

このほぼ頂上に近い所から振り返って美術館方面を見た絵が3回ほど前に描いた「都会の里山 板橋区赤塚」。

国道17号バイパスの交差点を過ぎると多少登って頂上の山岳ポイント(笑)に到達。

ここから真東に向かって新高島平駅方面へのダウンヒルが始まるんですが、そこから見た風景がこれ。

遠景に都立赤塚公園の森がまるで遠くの山並みのように見え、坂道にそって立ち並ぶ建物や並木がキラキラと朝の光を反射。


まさにサングラスが無いと目も開けられないような朝日が差し込む風景。

影はひたすら黒く、光は何も塗らないホワイトに。

一番明るい場所の隣に一番暗い場所。

こんな感じでどんどんコントラストをつけていきます。

路面も坂の下の方は朝日を反射して白い。

手前は素材感を出しながら明るい茶色で舗装を表現。

道路はグレーじゃないよ。ここが「色を感じる」大事なポイント。

草木の葉も緑の部分より「白」と「黒」を中心に。

さぁ、これでエドワード・ホッパーばりの「サングラスが必要な絵」になったかな?


「On the sunny side street 板橋区赤塚」

20130904.jpg

サイズ F6号(410mm×318mm)
制作日 2013年9月
支持体 BBケント紙
画材  カリスマカラー/三菱ペリシア

BGMはジョン・ピザレリで!
posted by Ryota at 09:32| Comment(4) | TrackBack(0) | 色鉛筆画/イラスト

2013年08月30日

色鉛筆。朝の順光を描く。


ここのところ風景画を描くときには順光よりも逆光気味に描くことが多かった私でございますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

逆光で描くメリットは、ちょっとドラマチックで非日常的な印象を与えることができる点。

コントラスト的にも、対象をシルエットで際立たせるが可能であったりします。

ただ、その分描き方もより難しく、また逆光の絵が増えると似たような色合いになったしまうことも。


ということで今回はオーソドックスに順光の絵を描いてみました。

場所はお馴染み板橋区は成増〜高島平あたりの住宅地。

この成増〜高島平間は直線距離にすれば1〜2kmくらいのものですが、なんとこの間に峠(笑)が二つ。

成増から赤塚公園に向かって最初の峠を越えてダウンヒルしている途中に、左側に入る路地を発見。

ロードバイクで下ハン握ってダウンヒルしていると絶対に気づきませんが、

最近ほとんどヘタレ走りばかりしていると、こういうところに目が行くんだな〜。


坂道途中の脇道へ入ってみると、住宅地が朝の日だまりに佇んでいる・・・。

その向こうにまた高台があり、木々と家々。

ま、ほんとうに何てこと無い風景ですが、実に平和でほっとする一瞬。

順光で明るい絵ですが、手前の影をより濃くすることでさらに明るさを際立たせる・・・。

って何てこと無い。やっぱり逆光っぽく描いているだけじゃん(笑)。

「朝日を浴びて 板橋区赤塚」
20130830.jpg

サイズ F6号(410mm×318mm)
制作日 2013年8月
支持体 BBケント紙
画材  カリスマカラー/三菱ペリシア
posted by Ryota at 08:02| Comment(4) | TrackBack(0) | 色鉛筆画/イラスト

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