さて次は何を描こうかな・・・と思っていると、かつて15号サイズの絵を描こうとして購入したケントボードを発見。
KMKケントが両面に貼ってあるイラストボード。
そしてたまたま最近、埼玉のちょっと郊外の方へ行く機会があり、描きたくなる風景を見つけました。
よし。このイラストボードでたまには住宅地ではなくて、少し広がりのある風景描いてみようかな。
できれば大きいサイズが良いかな。またグループ展もあるし。
このイラストレーションボードから一番大きく切り出せるサイズはいくつかな?
計ってみるとちょうどそのまま、ほぼF20号サイズ(727mm×606mm)。
今まで私が色鉛筆画で描いた最大のサイズがP20号(727mm×530mm)。
P20号は今年の5月に出した、レクトヴァーソギャラリーでの展覧会用に2枚描きました。
ヒマラヤ杉とかの絵ですね。
それよりもちょっとでかい。
今までで一番大きなサイズですね。
モチーフは郊外の里山のある風景。
広がる景色の中に、色づく木立。関東近郊でもそろそろ秋が深まる様子。
高く澄む空。
さすがに20号サイズになると、机の上だけじゃ描きづらいですね。
なので紙を木製パネルに水張りするか、今回のようにボード状になっていないと取り回しが非常に悪い。
さて、描き始めましたが・・・。
木々や建物は様々な色の混色になるので、それほど苦労はしません。
問題は澄んだ空。
画面の上約1/3が空。
ここをひたすらブルーで塗っていく作業。今回はKARISMA COLORの「Blue Slate」1色で塗っていきます。
澄んだ空を表現したいときはできる限り混色はしません。
どうしても「濁り」が出ちゃう。
ひたすら塗ります。こういう場合は色鉛筆で描いていることを後悔しますね(笑)。ほとんど修行。
ほぼ新品1本、使い切りました・・・。
全体を着色し終わった後、木々の梢に反射したきらめきや、アスファルト路面のテクスチャをデザインナイフでチマチマ削っていきます。
この「削り」の作業は、やはりKMKケントが一番やりやすい。
ほぼ思い通りに削っていくことができます。
私の場合、色鉛筆とほぼ同じくらいナイフを使うので、それを考えるとKMKケントはやっぱり使いやすいなぁ。
混色の深みはボタニカル紙やBBケントに少し劣りますけどね。
ということで・・・こんな感じで仕上がりました。
「秋の道 埼玉県越生町」

サイズ F20号(727mm×606mm)
制作日 2013年11月
支持体 KMKケントボード
画 材 カリスマカラー/三菱ペリシア
大きさはこんな感じ。

けっこうデカいでしょ?
posted by Ryota at 20:52|
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色鉛筆画/イラスト