たまには音楽の記事も書かないとね。
7月17日(日)。私の所属するクラシックギター教室の研究発表会が、現代ギター社4階にあるGGサロンで行われました。
本来は3月下旬に行われるはずだったのですが、震災の影響で延期。
このGGサロンは現代ギター社の社屋にあることからもわかるように、クラシックギター演奏に特化したホールです。
最大100名収容のこぢんまりをしたホールですが、内外の大物アーティスト達もここでコンサートを行う、それなりの格式を持ったホールですね。
猛暑の中、12時に現地集合。
自分はソロの他、六重奏にも出演するのでまずは六重奏のリハ。
重奏で演奏する曲はヴィヴァルディの「調和の幻想」から第8番「二つのヴァイオリンのための協奏曲」第一楽章を、3つのギターにアレンジしたもの。
重奏はソロと違い譜面見ながら演奏できるということと、自分は比較的音符の少ない低音パートということもあり、何となく安心感に浸ってしまい、あまり練習していない。
何となく数カ所エアギターになりそうな予感。
ま、ともあれ13時に開演。
なんと音楽仲間のピアニスト、けいさんもいらっしゃってくれた。
暑い中本当にありがとうございます。
今回は約20名の参加。
初心者の方達から演奏がはじまる。
皆さん真剣。こまごまと雑用もあるので一番前の席で聴いていたんだけど、緊張感がこちらにも伝わる。
それでもソロで堂々と演奏する姿勢はこちらも学ぶところが多い。
中間部でいよいよ六重奏。
先生に「調和は幻想」なんて練習中は言われながらも、何とかまぁまぁの出来で終了。
エアギターになったところもあったけどね。
途中、一緒に合宿などを行う他教室の腕自慢さんの友情出演を挟み、いよいよ研究生の演奏に。
何だか知らん間に自分が順番が、研究生カテゴリーになっているんだけど聞いていないぞ。
今回私の演奏曲目は一曲目が「ノルウェーの森」。言わずと知れたビートルズナンバー。
二曲目はスペインの作曲家・ピアニストのイツァーク・アルベニス作曲のスペイン組曲から「アストゥリアス」。
自分としてはそうとう弾き込んだ曲なので、あまり事前練習もしないで臨んだんだけど、やはり甘かった。
「ノルウェーの森」はいきなりテーマがトレモロで始まるアレンジなんだけど、弾き始めると右手がうまく回らない。
とっさにイントロ的にしばらく同じ音をトレモロで弾き、なんとか手を落ち着かせる。
この辺は、ギター曲ではなくアレンジもので助かった。
何カ所か展開部でミストーンがかなり出たけど、止まることなく強引に弾ききる。やっぱり本番では通常の6割だなぁ。
「ノルウェーの森」は6弦がDチューニングなんだけど、「アストゥリアス」は通常のEチューニングなので、調弦しなおさなくてはいけない。
何となく無音で間が開くのがいやなので、つい「寒い国から暖かいくにへ行きます」と余計なしゃべりをいれてしまう(笑)。
「アストゥリアス」は演奏時間が6分超えるので、できるかぎり表現方法も平坦にならないようにしたい。
まして情熱のスペイン。若干フラメンコのテイストも入っているのでラスゲアードもシャープに。しかし右手が忙しい。テーマはトレモロ的に高音弾きながら、親指で低音をメロディックにどんどん展開していかなくてはならない。
中間部は逆に落ち着いた雰囲気に。
そして終盤、再度テーマに戻る。最初のテーマと同じような雰囲気にならないよう、表情を変えて弾く。テンポも徐々に上げていくように・・・。
最終テーマの派手に展開していくところで右手がもつれた・・・。
ここも止まらず強引に弾ききる。あ〜クソ。
ぐ〜んと沈めて間を取り、ローポジションのEマイナーコードを派手なラスゲアードで締めてエンディング。
全体的には60%の出来ですね。やはり。
細かいところのミスがけっこうあった。
よかったところはミスしても止まらず素知らぬ顔で弾ききったこと。
ジャズからクラシックになって、自分が納得するまで人前での演奏をずっと押さえていたんだけれど、そろそろ場数を増やしていきたいと思いました。
教室の発表会は、その目的や演奏者の人数などもあり、あまりフリーでお客さんを呼ぶというわけにはいかないのだけれど、やはりコンサートの数は増やしていきたいですね。
ともあれ、収穫は大きかったです。まだまだ勉強だな〜。