2013年03月04日

色鉛筆。風景画はこうやって描いている!メイキング最終回。


さあ、いよいよ最終回(本当かよ)!
今回は仕上げということで細かいところをチマチマチマチマチマチマ・・・・・・ww

屋根の庇などで影になる所などをBlackで強調していきます。
IMG_1236.jpg

さぁここでいよいよデザインナイフの登場。
窓の手すりのハイライトを表現するため、光のあっている左側を薄く細く削っていきます。
IMG_1237.jpg

雨樋なども同様に。
IMG_1238.jpg

樹木の細い枝などもデザインナイフで削ることでシャープに表現します。
IMG_1239.jpg

IMG_1240.jpg

こんもりとした木々も、光を受けて光っている葉をデザインナイフで表現します。
別に葉の形に削る必要はなく、葉の中でも光っているところだけを削ればいいわけで、ちょこちょこ削るだけで十分表現可能。
IMG_1241.jpg

こんな感じになりました。
IMG_1247.jpg

続いて街灯の表現。
まず簡単にUltramarineで全体を塗ります。
IMG_1248.jpg

その後で光っている部分をデザインナイフ削り取ります。
IMG_1249.jpg

こんな風に。良い感じでしょ?
IMG_1250.jpg

今度は道路の溝に被さっているグレーチングを描き込みます。
(余談ですが、ロードの細いタイヤはこのグレーチングの溝に簡単にはまる。以前それで公衆の面前で大転倒やらかした・・・orz)

まずCoolgrey30%で下塗りして、その上からBlackを。
IMG_1251.jpg

こんな感じ。
IMG_1252.jpg

その後、金属の編目を表現するのにまたもやデザインナイフ。
IMG_1253.jpg

こんな具合に。
IMG_1254.jpg

Coolgrey70%で全体に表情付け。
IMG_1255.jpg

続いてマンホールも同じように。最近は結構デザイン凝ったマンホールが多くて描くのに難儀しますが、これはシンプル。
なので、Blackでテキトーに(笑)。
IMG_1256.jpg

ここは影になっているのでかなり暗い。なのでノリの良いPericiaのBlackで。
IMG_1257.jpg

続いて坂道の滑り止めの丸いヤツ(何て言うんだ??)。これもデザインナイフで表現します。
IMG_1258.jpg


後は他の細かいところを・・・。ゴミ捨て場の注意看板なども。
IMG_1259.jpg

書き忘れた樹木の影などもここで。
しかし光あたると、如実に雑なタッチがわかるな〜。
IMG_1260.jpg

さて、いよいよ大詰め。電線です。ここで何故かベンジャミン伊東が思い浮かぶ・・・。
IMG_1261.jpg

電線はすでに塗ってある空の上から描くので、ここでもPericiaのBlackを使います。
IMG_1262.jpg

最後に全体の色調調整。
明るさを強調するには暗さの強調が必須。ここでもPericia Blackでタッチアップしていきます。
IMG_1263.jpg
IMG_1265.jpg

Terra Cotta(赤茶)で樹木の彩りも調整。意外に赤みあったりしますからね。
IMG_1266.jpg

さらにチマチマとデザインナイフで細部を整えます。
IMG_1264.jpg

IMG_1267.jpg

ブロック塀の石と石の境目などもデザインナイフで。意外に光を受けて明るくなっています。
IMG_1268.jpg

さらに影も調整。
IMG_1269.jpg

樹木の枝も影をより強調することで立体感を出します。
IMG_1270.jpg


はい!完成!!
20130304.jpg


プリントアウトした写真と並べてみましょう。色調も全体のデッサンも写真とは変えていること、おわかりになりますか?(写真光っちゃってちょっと分かりづらいですが・・・)
20130304b.jpg

最後に今回使用した色鉛筆です。
KARISMA COLOR
White, Black, Cool Grey30%, Cool Grey70%, French Grey70%, Poppy Red, Terra Cotta, Dark Umber, Light Umber, Beige, Cream, Canary Yellow, Dark Green, Cloud Blue, Blue Slate , Ultra Marine。計16色。
三菱Pericia
Black, White計2色。
20130304c.jpg

両方合わせて合計18色。これで全部です。意外に少ないでしょ。でもこれだけでほぼ十分。
あとは絵によって加える色は多少ありますが、だいたいこのセットでこと足りますね。

さて、これで4回に渡るメイキングは終了です。参考になりましたでしょうか?
不明点やここはおかしいなど、ご意見ありましたらどんどんお寄せください。
私の技法は絶対ではありませんし、多数ある描き方の中のひとつ。こんな描き方もあるんだなぁ〜程度に捉えていただけるとうれしいです。
また機会あれば是非メイキングはやりますのでお楽しみに!
posted by Ryota at 08:54| Comment(9) | TrackBack(0) | 色鉛筆画/イラスト
この記事へのコメント
初めまして(^-^*)/メイキング、とても興味深く拝見させて頂きました!

以前、展示会で原画を見させてもらったのですが、こんな風に描いているんですね、スゴイです!

私も色鉛筆画を描くのですが、以前カッターで白抜き(?)しようとしましたが、うまくいきませんでした(TmT)何で?

カッターを使ったせいなのか、使っている色鉛筆が水彩色鉛筆だからなのか、ただ単に力不足なのか??

こんな丁寧なメイキング見ても分からない、出来の悪い生徒だと思って、コツとかポイントがあったら教えてください!
Posted by sachi at 2013年03月04日 09:30
すごいです。
デザインカッター?が使われてるのは知らなかったなぁ。
昔、手芸で「シャドーボックス」…切り絵というか、プリントされた絵を細かく切って立体的に見えるように貼り重ねていくやつ…にはまってた時に使ってて 二本うちにあるなぁ。その後全然使ってないけど。
色鉛筆画って 奥が深い〜
と思いました。
昔、下の娘がユーキャンで色鉛筆画講座をやってたんだけど すぐ飽きてやめちゃったんだよなぁ。もったいないよね。けど、最初に色鉛筆が送られてきたのがあるはず。何色セットだったかな?24色ぐらいか…。
探してみて少し描いてみたくなりました。
Posted by マリノスケ at 2013年03月04日 09:44
sachiさん、ありがとうございます!いや〜sachiさんのblogも拝見させていただきましたが、素晴らしいですね!!繊細なタッチはとても私にはまねできないです。
で、デザインナイフですが、実は紙との相性があると思います。私はケント紙に描くのですが、比較的ケント紙とは相性良いですね。水彩紙や画用紙はどうしても紙の目が粗いので、ナイフ入れると他の場所まで削れてしまうことがあります。その時は紙の目を意識してできるかぎり小さめの傷を少しずつ入れるという感じでしょうか。そのためにも刃先の大きいカッターよりは細かい作業のできるデザインナイフが良いと思います。

マリノスケさん、ありがとうございます!私にとってデザインナイフはもう一つの色鉛筆みたいなもので、これがないと今はどうにもなりません。
色鉛筆、やってみませんか?楽しいですよ。
Posted by Ryota at 2013年03月04日 11:42
今回の作品も本当に細かくて素晴らしいです。メイキングレポートお疲れ様でした。大変参考になりました。どうもありがとうございます。w (^ω^)b
いろいろ明るい細かい部分はデザインナイフで表現するのも面白そうですね。いつかやってみたいと思います。w (´∀`)ノ

(^ー^)ノシ
Posted by もっずぱんつ at 2013年03月04日 22:54
ほんとうに丁寧なメイキング、ありがとうございました。
ハイライト部分の表現もそれ以外でも、デザインナイフが大活躍なんですね。実際にやってみると、奥が深くて難しい作業だと思いますが、Ryotaさんは楽しそうに描いているのが伝わって、とってもイイですよー。
あと、ミゾにタイヤがはまって大転倒のところも、よくわかるコワさでした。お気をつけて。
さらに『電線音頭』は、同年代のヒトしかわからないネタですね(笑)。
Posted by yoyo at 2013年03月04日 23:39
もっずぱんつさん。
ありがとうございます!
デザインナイフはあまり多用すると用紙を傷めますが、私にとってはもう一本の色鉛筆みたいなもんですね。是非使ってみてください。

yoyoさん。
ありがとうございます!
自転車乗る同世代の人にはわかるネタでしたね(笑)。またメイキングは描いてみたいと思います。ありがとうございます!
Posted by Ryota at 2013年03月05日 15:06
毎度この言葉しか浮かびません。
凄いです。
最初から続けて見せていただきましたが
下書きからなにから凄いです。
デザインナイフと黒が決めてなのかなぁと
勝手に思いました。
グループ展が楽しみですね。
Posted by ましこ at 2013年03月13日 12:44
ましこさん、ありがとうございます!
そうですね。デザインナイフ=ハイライト、ブラック=影。
このあたりの使い方がたぶん私独特なのかもしれませんね。グループ展、もしご都合会えばお越しください。
Posted by Ryota at 2013年03月14日 10:55
上手すぎて参考にならないだと……?
Posted by 五円 at 2014年07月16日 18:31
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