2013年12月30日

色鉛筆。アメリカの雑誌に特集される!


日本にも美術系の雑誌は多々ありますが、考えてみれば技法に関しての雑誌は少ないかもしれないですね。
私が知っているだけでも「一枚の繪」ぐらいかなぁ。
「美術の窓」や「月刊美術」、「美術手帳」などでも技法が特集されることはありますが、やはり鑑賞者向けの記事も多い。

ところがびっくりすることにアメリカだと色鉛筆専門の雑誌があるんですね。それも技法中心の。

それが「COLORED PENCIL Magazine」。
24ページのパンフレットほどの雑誌ですが、ちゃんと月刊で発行されています。
ページ数も少ないのでサイトからのダウンロード版もあり(購入はこれがほとんどなのかな)、まぁ言ってみれば同人誌的ではあります。

その存在自体は以前より認識していましたが、英語があまり得意では無いので「ふ〜ん」程度で終わっていました。

ところが今年の10月に編集長のSally Fordさんからダイレクトにメールがあり、雑誌に特集記事を載せたいとの打診をいただきました。
最初はお金がかかるのか少し警戒しましたが、先方からの要望は英文STATEMENTと作品の画像データの提出のみ。

英語が苦手なので、色鉛筆仲間で翻訳家のTさんにお手伝いいただき、何度かのメールやり取り後、無事STATEMNETと作品ファイルを提出。

その雑誌が2014年新年1月号として先日発売されました。

何と表紙も私の絵(江ノ島を描いた海風)。
特集は見開き4ページ。

私の所にはPDFのダウンロード版が送られてきたのでプリントアウトしてみました。
DSC_0004.jpg

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公式サイトにもアップされていました。
http://coloredpencilmag.com/

販売サイトも・・・。
http://www.magcloud.com/browse/issue/680486

まぁ、マイナー画材のマイナー雑誌なので、日本で注目されることはほとんど無いと思いますが、それでも世界で唯一(たぶん)の色鉛筆専門誌に掲載されたことは大変名誉なことですす光栄ですね。
今後も頑張って描いていきたいと思います。

ということで、年内最後の新作もアップ。

前回の夕日を描いた道から一本横の路地。
ほぼ同じ構図で今度は昼間の透き通った青空を描いてみました。
比較してみて頂けると面白いかもです。

2013年は私にとって大きな転機の年でした。
皆様のお陰で無事に年を越せそうです。
本当にありがとうございます!来年もご贔屓の程よろしくお願い申し上げます。

「青空見あげて 豊島区雑司が谷」
20131227.jpg
サイズ A3(42cm×29.7cm)
制作日 2013年12月
支持体 KMKケント紙
画 材 カリスマカラー/三菱ペリシア
posted by Ryota at 10:16| Comment(7) | TrackBack(0) | 色鉛筆画/イラスト

2013年12月25日

色鉛筆。夕日に照らされる街並みを描く。


12月18日〜23日でミレージャギャラリーで開催された「2013展」、無事終了しました。
大勢のお客様にご来場いただきました。
また、「ネットで見ていて原画が見たくて来ました」と仰っていただいた方が何人もいらっしゃいました。
感謝感激でございます。

ネットも、改めて絵を見て頂ける有効なツールなんだなぁと認識を新にしました。
真面目にBLOGも更新しないと・・・。どうもFBやPIXIVにかまけておろそか気味に・・・。

さて、そんなわけでちょっと間が空きましたが新作です。

前作の富士見坂を描くためにウロウロしていた雑司ヶ谷〜目白台界隈ですが、富士見坂以外にも良い所がたくさんあります。
3時間近く歩き回っているうちに、冬の短い日が傾き始めていつしか周りは黄昏模様。

そろそろ歩き疲れたし、次の予定まで喫茶店でも入ってコーヒー飲もうかな・・・なんて思いながらふと坂道の下から目を上げると・・・。

雑司ヶ谷霊園方向の常緑樹が夕日をあびて黄金色に輝いています。
まるで紅葉しているかのように。

電柱も道路も建物の壁面もみんなオレンジ色。

これを絵にしたら楽しかろう・・・・。

ということで絵にしてみました。

人間にはどうしても固定観念っちゅうものがあって、空は青、木々は緑、アスファルトはグレー・・・なんて思いがちですが、良く観察すると実に様々な色に変化しているんですね。

実際絵を描くときに、その固定観念をオーバーロードさせて違う色に塗り込めるってのは勇気がいるのですが、見たまま、感じたまま描くことが大切。

今回も思いっきりオレンジで塗り込めました。


「夕日を背負って 豊島区雑司が谷」
20131225.jpg

サイズ A3(42cm×29.7cm)
制作日 2013年12月
支持体 KMKケント紙
画 材 カリスマカラー/三菱ペリシア
posted by Ryota at 08:20| Comment(2) | TrackBack(0) | 色鉛筆画/イラスト

2013年12月14日

色鉛筆。都内の有名な坂を描いてみる。


東京って本当に坂の多い街で、千代田区辺りの都心を歩いていてもそこここに沢山の坂があります。
また、その坂のそれぞれに色々な名前がついていて、歴史を感じることができますね。

先日、ギター仲間のコンサートを聴きに雑司ヶ谷まで行ったのですが、少し早めに家を出て雑司ヶ谷周辺のロケハンをして参りました。
雑司ヶ谷あたりもかなり坂の多い街なのですが、さらにちょっと足を伸ばして目白通りを日本女子大方面に歩いて行きます。

そうすると、目白台二丁目交差点の手前に、前から描いてみたいと思っていた「富士見坂」があります。

この坂は、豊島区高田と文京区目白台の区境にもなっているのですが、途中から三叉路になっており非常に面白い風景になっています。
三叉路の分岐点には歴史ある住宅が鎮座し、左側は階段路地、右側は下からの一方通行。
まぁ、たしかにこの坂でクルマがすれ違うのはかなりしんどい。自転車で上がるのはもっと嫌(笑)。

遠景の新宿高層ビル(コクーンタワーなんかが見えますね)と近景の住宅との対比も面白い。
ここもかつては富士山が良く見えたんでしょうね。

「午後の富士見坂 豊島区高田」

20131214.jpg

サイズ B3(515mm×364mm)
制作日 2013年12月
支持体 KMKケント紙
画 材 カリスマカラー/三菱ペリシア
posted by Ryota at 10:43| Comment(5) | TrackBack(0) | 色鉛筆画/イラスト

2013年12月09日

色鉛筆。久しぶりに猫を描く。


私の場合、メインの画題は風景が多くてカテゴライズされるなら風景画家なのかなぁと思います。

それでも静物や人物などもたまに描きますが、なんだかんだでそこそこ描いていたのが猫ですね。

毛並みの表現などを描くのに色鉛筆は非常に適していますね。

色鉛筆を使うプロの絵描きさんも猫を描かれる方が非常に多い。これもうなずける話です。

ちょっと前にお仕事で猫を描かせて頂いたのですが、そのお仕事の後に久しぶりに猫を自由に描きたくなりました。

不思議なものでフリーになってから自宅兼事務所のそばを歩く機会がかなり増えました。

いつも銀行に行くときに通る道ができたのですが、そこが猫ロードなのを発見。

鉄筋作りの3〜4階建てくらいの大きなお家があるのですが(事務所兼用なのかな)、そこの1階が駐車場。

その駐車場に5〜6匹いるんですね。ぬこ様が。

うちのチコみたいなシロが3匹くらい。やたら人懐こくてすぐ足にまとわりついてくるチャトラが1匹。

キジトラ1匹、シロクロ1匹・・・。

チャトラはよく見ると片耳の先端がちょこっとカットされていました。

これは特定の飼い主のいない猫を避妊手術をするときに、避妊手術済みであることを証明するために行うことが多いですね。

これによってこの猫は飼い猫ではなく、この地域一帯で世話されている地域猫であることがわかります。

よく猫の耳先カットすることに否定的な人も居ます。

しかし友人の獣医さんによれば全身麻酔の避妊手術時に行うので痛みを感じるわけも無く、その後まわりに地域で世話されている猫であること、避妊手術済みを示すことができるので非常に有意義であるそうです。


さてその中のキジトラが、肉球掃除にいそしんでいらっしゃいました。


周りにはそれでも猫嫌いの方もいらっしゃるのでしょうね。猫よけと覚しきペットボトルがたくさん。

そんなペットボトルにもたれかかるようにくつろいでいらっしゃる。

何となく微笑ましく、そしてちょっと暖かめな初冬の日だまりが穏やかな時を表しているようで、描きたくなった風景でした。

そういう意味ではこれも風景画かな?


「小春日和」
20131206.jpg

サイズ A3
制作日 2013年12月
支持体 KMKケント紙
画 材 カリスマカラー/三菱ペリシア

posted by Ryota at 09:19| Comment(5) | TrackBack(0) | 色鉛筆画/イラスト

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