2013年11月30日

色鉛筆。都会の静寂を描く。


さて、私、12月と1月の二月連続でグループ展に参加します。

12月は12/18(水)〜23(月)で、銀座ミレージャギャラリーで開催される「2013展」。

1月は1/17(金)〜1/21(火)でなかのZARO展示ギャラリーで開催される「トーキョー・イロエンピツ・スタイルVol.1」。

12月はもう日が無いので、制作を急がなくてはいけません。

やっぱり6〜7点は新作中心で出したいですからね。

1月は私が主催で、プロの色鉛筆仲間と私の生徒さん中心ですから、私自身の出展点数は調整次第の所もあります。

まぁ、いずれにしても2月連続ですのでがんばって描かないといけませんね。


ありがたいことにフリーになってから、比較的描く時間を自由に取れるということもあるので、かなり制作スピードは上がっています。

元から描き始めると早いので、2週間で3枚は描けるかな。

で、今回の新作ですが、デザインのお仕事でよく訪れるクライアントさんのそば、新宿御苑近くの新宿内藤町から。

国道20号線(甲州街道)と外苑西通りとの四谷四丁目交差点からもほど近く。

ちょっと歩けば渋谷区や千代田区にも入ってしまう都心ですが、外苑西通りから少し入ると嘘のような静けさ。

新宿御苑が背後にあるせいもありますが、緑多く喧噪からも遠い住宅地。

歴史ある旧家然とした佇まいの民家と、新しいマンションや戸建て住宅が混在。

道を隔てて木を中心とした素材と、新しい建材見事な好対照を描いています。

うっそうとした木々の中に佇む旧家と光にかすむ遠景の高層マンション。

描いていると何だか盛夏のような色合いになってきますが、木々にうっすら秋色が差していますね。

そんな木々の表現が大変な1枚でした。

葉の重なりからこぼれる光って難しいんですよね。

「静寂 新宿区内藤町」

20131129.jpg

サイズ B3(515mm×364mm)
制作日 2013年11月
支持体 KMKケント紙
画 材 カリスマカラー/三菱ペリシア

20131218B.jpg
20131218A.jpg
posted by Ryota at 12:50| Comment(3) | TrackBack(0) | 色鉛筆画/イラスト

2013年11月25日

色鉛筆。ノスタルジックな秋を描く。


日が傾きかけた頃の時間帯は何となく物寂しくなりますね。

それが秋ならなおさら。

ちょうど今の時期はつるべ落としで、すぐ夕暮れっぽくなります。

この日も、ロケハンでカメラ片手に片っ端から風景撮影していたんですが、ふと気づくともう日が傾いている。

影が長く伸びて、日の当たる壁や樹木は輝いていますが、影はどんどん暗くなる。

日の当たってる道路も、光の色は白からオレンジへ。

そんな微妙な時間帯は、絵の題材としてもなかなかに美味しい。

ちょうど晩ご飯の支度の香りも・・・。


というわけで、場所は新座市。

このあたりも柳瀬川という比較的大きな荒川支流があるため、土地にかなりの高低差があります。

ここも以前描いたジャングルジムのある小さな公園脇の坂道。

複雑に折れ曲がって坂を下りますが、途中に重厚な日本家屋。

屋根瓦も夕日を浴びて光っていますね。


遊び疲れて家路を急いだ子どもの頃をちょっと思い出す風景です。

何となくノスタルジック。

そしてちょっとした寂寥感。

そんなイメージを絵にしてみました。

「家路にて 新座市新座」
20131125.jpg

サイズ B3(515mm×364mm)
制作日 2013年11月
支持体 KMKケント紙
画材 カリスマカラー/三菱ペリシア

ちょっと前の記事で、紙について云々かんぬんやりましたが、結局なんだかんだで元のKMKケントに戻ってしまいました(笑)。
posted by Ryota at 16:43| Comment(4) | TrackBack(0) | 色鉛筆画/イラスト

2013年11月14日

色鉛筆。大きい絵を描く。


さて次は何を描こうかな・・・と思っていると、かつて15号サイズの絵を描こうとして購入したケントボードを発見。

KMKケントが両面に貼ってあるイラストボード。

そしてたまたま最近、埼玉のちょっと郊外の方へ行く機会があり、描きたくなる風景を見つけました。

よし。このイラストボードでたまには住宅地ではなくて、少し広がりのある風景描いてみようかな。

できれば大きいサイズが良いかな。またグループ展もあるし。

このイラストレーションボードから一番大きく切り出せるサイズはいくつかな?

計ってみるとちょうどそのまま、ほぼF20号サイズ(727mm×606mm)。

今まで私が色鉛筆画で描いた最大のサイズがP20号(727mm×530mm)。

P20号は今年の5月に出した、レクトヴァーソギャラリーでの展覧会用に2枚描きました。

ヒマラヤ杉とかの絵ですね。

それよりもちょっとでかい。

今までで一番大きなサイズですね。

モチーフは郊外の里山のある風景。

広がる景色の中に、色づく木立。関東近郊でもそろそろ秋が深まる様子。

高く澄む空。

さすがに20号サイズになると、机の上だけじゃ描きづらいですね。

なので紙を木製パネルに水張りするか、今回のようにボード状になっていないと取り回しが非常に悪い。


さて、描き始めましたが・・・。

木々や建物は様々な色の混色になるので、それほど苦労はしません。

問題は澄んだ空。

画面の上約1/3が空。

ここをひたすらブルーで塗っていく作業。今回はKARISMA COLORの「Blue Slate」1色で塗っていきます。

澄んだ空を表現したいときはできる限り混色はしません。

どうしても「濁り」が出ちゃう。

ひたすら塗ります。こういう場合は色鉛筆で描いていることを後悔しますね(笑)。ほとんど修行。

ほぼ新品1本、使い切りました・・・。

全体を着色し終わった後、木々の梢に反射したきらめきや、アスファルト路面のテクスチャをデザインナイフでチマチマ削っていきます。

この「削り」の作業は、やはりKMKケントが一番やりやすい。

ほぼ思い通りに削っていくことができます。

私の場合、色鉛筆とほぼ同じくらいナイフを使うので、それを考えるとKMKケントはやっぱり使いやすいなぁ。

混色の深みはボタニカル紙やBBケントに少し劣りますけどね。

ということで・・・こんな感じで仕上がりました。

「秋の道 埼玉県越生町」
20131114.jpg

サイズ F20号(727mm×606mm)
制作日 2013年11月
支持体 KMKケントボード
画 材 カリスマカラー/三菱ペリシア

大きさはこんな感じ。
2013_11_14_16_28.jpg

けっこうデカいでしょ?

posted by Ryota at 20:52| Comment(7) | TrackBack(0) | 色鉛筆画/イラスト

2013年11月08日

色鉛筆。音を描いてみる。


さて、いよいよ今週末の明日土曜日は銭湯カフェ末広湯さんで色鉛筆サロン。
お気軽にお出でくださいね。

ということで新作完成。

このところよく描いている十条駅東口の住宅地。

適度な下町的雰囲気。

そして東京郊外の住宅地そのものの雰囲気。

絵のネタ探しながらブラブラしていると、ピアノの練習が聞こえてくる。

私が子どもの頃は、子どもの数も多かったせいかピアノ習っている子が沢山居ました。

放課後に友達と遊んでいると、どこからともなくピアノの音がよく聞こえてきたものです。

まぁ、そのころの私は嫌々ヴァイオリン習っていたですけどね。親から。怒鳴られながら(笑)。

ふらふら歩いていると、お琴三味線教室の看板もある。

さらに言うと、ギターの師匠の実家兼教室もこの近所。

朝餉や夕餉の支度でふんわりと漂う香りもそうですが、視覚以外の五感をやさしく刺激する風景は実に癒やされますね。

そんな、やさしい「音」を描きたかった1枚です。

でもひたすら電線描いていたような気もします(笑)。

「音のある道 北区上十条」
20131108.jpg

サイズ F6号(410mm×318mm)
制作日 2013年11月
支持体 ハーネミューレ・ボタニカル紙
画 材 カリスマカラー/三菱ペリシア
posted by Ryota at 10:15| Comment(3) | TrackBack(0) | 色鉛筆画/イラスト

2013年11月02日

色鉛筆。第二回色鉛筆サロンat銭湯カフェ・末広湯。


前回、初めて行った銭湯カフェ・末広湯さんでの色鉛筆サロン。

大変好評でした。

で、懲りずに第二回も行います。

内容としては、前回から話を続けずにまた新たなネタでお話したいなぁと思っています。

なので、前回参加されなかった方でも大丈夫。

私がやるので全く堅苦しくはありません。

お持ちであれば色鉛筆と画用紙(スケッチブックでも可)をお持ちください。

もし無くても大丈夫。当日私の方でお貸しします。

ということで、お申込は末広湯さんへお願いしますね。
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時間は15:30から17:30。
参加費 \1,000とワンオーダー。
場所は東武東上線「上福岡駅」徒歩7分。
参加希望の方は「銭湯カフェ・末広湯」さんまで。
TEL:049-261-2828(10:00〜20:00) Email:suehiroyu@nifty.com
http://suehiroyu.net/

メールでのお申し込みはフルネームでお名前とご連絡の取れる電話番号を明記の上、
お申込ください。

20131109.jpg
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さて、そんな中でも絵は描いております。

今回の絵の舞台は、以前よく描いた十条。
前回までは駅西口側方面を描きましたが、今回は東口。

埼京線十条駅と京浜東北線東十条駅に挟まれたあたりですね。

非常に下町的情緒が残っている素敵な場所です。

今回は何気ない風景にある「原色」に注目して描いてみました。

通常自然界にある植物や動物、そして人工物でも建造物なんかはほとんど原色はありません。
花や蝶くらいかな。

なので、自分が絵を描くときも、リアルにするために意図的にくすませて塗ることも多いですね。

そんな中、「目立つ」ことを目的に作られた人工物はかなり原色に近い色使いをします。

看板や標識などです。

これが構図の中に対照的にある・・・というのがちょっと興味を引きまして描いたもの。

クルマの原色も目立ちますね。さすがイタ車(笑)。

「色彩の道 北区上十条」
20131029.jpg
サイズ A3(420mm×297mm)
制作日 2013年7月
支持体 ハーネミューレ ボタニカル紙
画 材 カリスマカラー/三菱ペリシア
posted by Ryota at 10:45| Comment(3) | TrackBack(0) | 色鉛筆画/イラスト

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