2013年08月30日

色鉛筆。朝の順光を描く。


ここのところ風景画を描くときには順光よりも逆光気味に描くことが多かった私でございますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

逆光で描くメリットは、ちょっとドラマチックで非日常的な印象を与えることができる点。

コントラスト的にも、対象をシルエットで際立たせるが可能であったりします。

ただ、その分描き方もより難しく、また逆光の絵が増えると似たような色合いになったしまうことも。


ということで今回はオーソドックスに順光の絵を描いてみました。

場所はお馴染み板橋区は成増〜高島平あたりの住宅地。

この成増〜高島平間は直線距離にすれば1〜2kmくらいのものですが、なんとこの間に峠(笑)が二つ。

成増から赤塚公園に向かって最初の峠を越えてダウンヒルしている途中に、左側に入る路地を発見。

ロードバイクで下ハン握ってダウンヒルしていると絶対に気づきませんが、

最近ほとんどヘタレ走りばかりしていると、こういうところに目が行くんだな〜。


坂道途中の脇道へ入ってみると、住宅地が朝の日だまりに佇んでいる・・・。

その向こうにまた高台があり、木々と家々。

ま、ほんとうに何てこと無い風景ですが、実に平和でほっとする一瞬。

順光で明るい絵ですが、手前の影をより濃くすることでさらに明るさを際立たせる・・・。

って何てこと無い。やっぱり逆光っぽく描いているだけじゃん(笑)。

「朝日を浴びて 板橋区赤塚」
20130830.jpg

サイズ F6号(410mm×318mm)
制作日 2013年8月
支持体 BBケント紙
画材  カリスマカラー/三菱ペリシア
posted by Ryota at 08:02| Comment(4) | TrackBack(0) | 色鉛筆画/イラスト

2013年08月23日

色鉛筆。海からの風を描く。


相変わらず暑い日が続いていますが皆様お元気ですか?

私は独立開業前のバタバタの中、それでも絵を描いてギターを弾いて・・・。

で、今私のFacebookページで「水辺の風景」というお題で、今まで描いた絵を紹介しています。

その流れで、先週は「流水」なんて絵を描きました。

「流水」はどちらかというと風景画というよりは習作に近いものでした。

で、こうも暑い日が続くとやっぱり路面に太陽がギラギラ照りつけるような風景よりは、さわやかな絵を描きたい。

となると何を描くか? 

川辺の風景や庭園の池も良い。

山奥の渓流も涼やかだよな〜。

あ、でも今までちゃんと描いていない「水辺」があった。

それは「海」。

岩井海岸や江の島など、海のそばまで行きながら海を描かないというへそ曲がりぶりを発揮していたわけです。

すごく前に氷見漁港は描いたっけ。でも今の画法じゃないしな〜。


と、言うわけで・・・。

描いてみましたよ。海。

それでも、ど〜んと海を描くよりもさりげなく描きたい。

題材はやはり4月に行った江の島がすごく印象的だったので、江の島の海。

江の島は小さな島ですけど、ものすごくアップダウンが多い。

岩屋洞窟に向かって歩いて行くと、茶店の脇から海岸への急な坂。

樹木の影からほのかに海が見える。

階段を下りる道に沿って海からの風がここちよく頬に当たる。

木のざわめき、潮騒。

太陽のきらめき、潮の香り。

五感の全てが覚醒する瞬間。

そんな一瞬を切り取りたいと描いた絵がこれ。

「海風 藤沢市江の島」
20130823.jpg

サイズ F6号(410mm×318mm)
制作日 2013年8月
支持体 BBケント紙
画材  カリスマカラー/三菱ペリシア

例によって結構な人混みだったんですが、意図的に全ての人物を描かないで仕上げました。

鬱蒼とした木立の表現はほとんどデザインナイフで仕上げています。

遠近感表現が大変でした。

今回は「描く」よりも「削る」がメインだったな〜。

「海」描くといいながら、「海」はほんの少しだったりして(笑)。

やっぱりへそ曲がりか???


posted by Ryota at 07:42| Comment(5) | TrackBack(0) | 色鉛筆画/イラスト

2013年08月16日

色鉛筆。動きのある水を描く。


お盆も過ぎましてまだまだ暑い日が続きますが皆様いかがお過ごしでしょうか?

さて、絵の話題の前にご報告。

私、20数年を過ごしました勤務先を来たる9月15日付けで退職いたしまして、9月16日より正式に個人事務所開設いたします。

今までいわゆるサラリーマンデザイナーとしての立場と、画家、ギター弾き、3足ワラジのような状態でしたが、これで完全に個人事業主となります。

これに伴いまして、今まで平日夜や土日に行っていた色鉛筆画教室も、平日昼間にどんどん入れていこうと思っております。
また、各種グループ展や個展も今まで以上に活発に行ってまりますので、皆様よろしくお願いいたします。

詳細はまたこのblogやwebサイトにてご案内いたします。



ということで、今週の新作。

今、私のFacebookページでは「水辺の風景」ということで、今まで描いた川や池など水辺をテーマに描いた風景画をご紹介しています。

これだけクソ暑いと、やっぱり涼しげな絵を描きたくなるのも人情。

ということで、水にテーマを絞って描いてみました。

「流水」
20130816.jpg

今回は、「動きのある水」を描いてみました。
静かな水面も非常に魅力あるモチーフですが、北斎やクールベのようなダイナミックな水も描いてみたい・・・。

が、なかなかあのような水面に巡り会うことも出来ず・・・。

それでも動きのある水面を発見!

早速描いてみました。

これ、どこだと思います?何となく山奥の渓流みたいに見えませんか?

まぁ、見えなければ私の画力不足なんですけどね。

実はこれ、中野区の紅葉山公園。

実際は背後の木々の間に、隣接する「なかのZEROホール」の建物が見えているんですけどね。

あえてそれを消して、水の流れだけに目が行くように描いてみました。

画面中央からさらに下の池に向かって水が落ちていくために、かなりただの池にしてはダイナミックな水の動き。

こうやってフレーミングするとそれなりに見えるから不思議。

多少涼しくなっていただけましたでしょうか?

サイズ F6号(410mm×318mm)
制作日 2013年8月
支持体 BBケント紙
画材  カリスマカラー/三菱ペリシア
posted by Ryota at 08:35| Comment(3) | TrackBack(0) | 色鉛筆画/イラスト

2013年08月12日

色鉛筆。都会の里山を描く。


溶けそうに暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

こういう気候の時はなるべく外での運動は避けた方が良いですね。
私はロードバイクに乗りますが、もう早朝限定です。
この土曜日(10日)も6時から乗りましたが、もうその時間から30度近い気温。
10分おきに給水しないと死にますね。
80kmほど走りましたがウエットサウナの中を走っているようでした。

さて、普段はあまり遠出もせず、近場をウロウロと乗るだけの私のロードバイクライフ。

始めた頃は、いろいろな入門本に「ロードバイクはヒルクライムこそ醍醐味」とか「坂を登る面白さが判ってはじめてロード乗り」なんてことが書いてあり、「私もそのうちに坂登るのが好きになるのかな〜」なんて思っていました。

で、初めてのレースもヒルクライム系を中心に富士山や乗鞍のレースに出ていたわけです。

でもね。はっきり申し上げます。

2004年にロード乗り始めて9年目。レースやツーリングやらで色々な坂を登りました。

それなりに頑張ってきたつもりですが、全く速くならない。全く坂が楽しくない。坂は嫌いです!

ま、今更声を大にして言うまでもないんですけどね。

よく言われましたよ。「それだけ乗っていて何で速くならないの?」

知らんがな。もともと心配機能強くね〜し。


それでも自転車好きですし、ちょこちょこ乗るわけですが、遠出する時間も気力もない時にちょっと郊外気分を味わえる場所があります。

板橋区の成増から高島平へ抜ける道。

何本かあるのですが、このあたり微妙にアップダウンがあるんですね。

お勧めは川越街道の「成増小学校入口」交差点から「赤塚高台」「上赤塚交番南」交差点を経て郷土資料館・板橋区立美術館のある赤塚公園へ至る道。

特に「上赤塚交番南」交差点からの道は鬱蒼とした緑の中をダウンヒルできます。
見えてくるのは郷土資料館の茅葺き屋根。
朝の気温が低いときに走ると、とても23区内とは思えない空気を体感できます。

この資料館と美術館のある赤塚公園は、中に小高い丘があります。
ここは赤塚城趾なんですが、まるで田舎の里山。

公園を巡るように道路を走っていくと、「美術館入口」という交差点。

ここを左折すると高島平方面なんですが、ここから斜度20%近い坂。
まぁ、長さ150mそこそこなんで坂嫌いの私でもダンシングで何とか登り切っちゃう。

登り切った後、ふと後ろを振り返ると・・・・。

「都会の里山 板橋区赤塚」
20130812.jpg

サイズ F6号(410mm×318mm)
制作日 2013年8月
支持体 BBケント紙
画材  カリスマカラー/三菱ペリシア

ちょっと良い風景でしょ?
「美術館入口」の交差点を坂の上から眺めている風景。
この信号を左に行くと、滝があったり東京大仏があったりと、なかなか面白い場所。
美術館も面白い企画をやっていたりするので、お近くにお立ち寄りの際には是非。


posted by Ryota at 08:02| Comment(3) | TrackBack(0) | 色鉛筆画/イラスト

2013年08月07日

色鉛筆。 暑い夏を描く。


いや、暑いですね。

8月15日までに4枚仕上げるというお仕事いただいていたため、中々新作をアップすることが出来ませんでした。
ようやく仕事の方も目処が付きまして合間に描いた絵をアップしましょう。

舞台は川越。

小江戸と称される蔵の街。

昔ながらの歴史ある建物がそこここにあり、人力車の呼び込みも響く観光地でもありますね。

どうも昔からへそ曲がりの所がある私は、そのまま観光地の絵はがき的風景は描きたくない。

ちょっと前にも川越の夏風景描きましたけど、交差点だったもんなぁ。

今回も蔵が建ち並ぶメインストリートではなく、一本脇道に入った路地を描いてみましょう。


もともとが東京のベッドタウンである川越。

歴史ある蔵造りの建物と普通の住宅地が混在しています。

観光客で溢れる通りを一本入ると静かな住宅地。そこに古い建物もあり、実に楽しい。

観光客が行き交う道へ交差する一本の路地。

そこから見る青空。

夏の太陽、溢れる光。

一瞬人通りが途切れた静寂。

詳細を描き込み、逆光が醸し出す影でさらに上から塗りつぶす。

そんな作業の繰り返し。


実はまた紙を試してまして、今回はBBケントを使用しています。

紙としてはKMKケントとハーネミューレのボタニカル紙の中間的な感じ。

KMKケントより紙が厚いので描きやすいですね。

しばらくはこれメインで行くかも。

「夏の路地 川越市仲町」
20130807.jpg

制作日 2013年8月
サイズ F6(410mm×318mm)
支持体 BBケント紙
画材 カリスマカラー/三菱ペリシア


posted by Ryota at 08:48| Comment(4) | TrackBack(0) | 色鉛筆画/イラスト

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