2013年07月27日

零戦を見る。

久しぶりに絵の話題から離れて・・・。

新所沢のカルチャースクールで絵を教えています。
今日、スクール修了後、時間があったので行ってきました。所沢航空発祥記念館。

俗に言う航空公園にあります。

なぜ、行ったかというと、オリジナル栄エンジンで唯一飛行可能な零式艦上戦闘機五二型が里帰りしているから。

機体は三菱零式艦上戦闘機五二型。中島飛行機小泉製作所にて1943年5月に製造。製造番号5357。
1944年3月、サイパン島の261空に配備。6月にサイパン陥落後、無傷で米軍に接収され、アメリカ本国へ。
その後プレーンズ・オブ・フェイムでレストアされアメリカの航空ショーなどで飛行していました。

過去、1978年と1995年の二回、日本に里帰りしています。

私自身、1995年の竜ヶ崎でのフライトは見ており、その時の零戦の機動や栄エンジンのサウンドには衝撃を受けました。

ただ、間近で実機を見ることはできなかったんですね。

なので、今回、触れそうな近くで見てきました。

何もゴタゴタ言いません。撮ってきた写真を掲載しましょう。

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九九式二号20mm機銃やLEDを仕込んだ九八式射爆照準機なども展示されていました。
床には鏡面シートが敷いてあり、機体下面もよく見えるようにしてあります。

70年前の日本技術の結晶。堀越二郎さんの仕事の結実。

例のアニメ公開の影響か、設計者・堀越二郎さんの展示もかなり多かったですね。

ですが個人的に感じたんです。
与えられた様々な条件と制限。その中で最大限力を尽くし「これ以上無い」というレベルで結実した努力の結晶を前にすると、後世センチメンタルなアニメの主人公にされていることを、この偉大な設計者はどう思っているんだろうと。


posted by Ryota at 22:01| Comment(3) | TrackBack(0) | 飛行機

2013年07月12日

色鉛筆。たまには屋内を描いてみる。


ここのところ、花や雨風景など初めての画題を描いてみました。

風景が好きだけど、とにもかくにも絵を描くことは大好きなので、得意不得意はあれど何でも描きたい。

ということで、今回は「屋内」にチャレンジ!


ま、実を言うとアントニオ・ロペス展で、刺激を受けたことも大きいんですけどね。

ロペスもかなり室内の様子を描いています。

特にバスルームを二つの視点で描いていたりして、大変面白かったですね。

じゃぁ、私は何を描こう。

残念ながら中途半端に古い自宅は、絵になりそうな場所ももない。

どこを見ても典型的ウサギ小屋。

やっぱり欧米の家屋や、伝統的日本家屋はいいなぁ。


で、悩んだ末、ロペスの影響丸わかりだけど、バスルームに決定。

正直、水や金属、その他の様々な素材や、光の反射も面白かったんですね。


午後の日差しを受けて、ステンレスの風呂桶が輝いたり、ガラスに映るシャンプーボトルが面白かったり。

てなわけで描いてみました。


観察力が勝負な絵でしたね。

屋内は光の方向や光源が複数ある場合が多い、
影の付き方も単一方向にならないこともありますね。
そこを見極めながら、反射や透過を描く。
そんな感じの作業でした。


「贅沢な休日」
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サイズ A3(297mm×420mm)
制作日 2013年7月
支持体 ハーネミューレ・ボタニカル紙
画材  カリスマカラー・三菱ペリシア

まぁ、こう暑いとね。
昼間っから風呂入って、風呂上がりに明るい内からビール飲みたいな!っと。
posted by Ryota at 07:49| Comment(6) | TrackBack(0) | 色鉛筆画/イラスト

2013年07月05日

色鉛筆。歴史ある街を描く。


前回は珍しく雨の風景を描いてみました。

直射日光のない優しい光で描く風景もなかなかに難しく、かつ楽しくもありました。

ただ、やはり私の芸風は明るい光の溢れる風景かな。

E・ホッパーの絵みたいに「サングラスが必要」って言われたい。


そこで今回はまた明るい風景画。

そして東京近郊の観光地をチョイス。

以前、東京近郊の観光地で江ノ島の風景描きましたが、今回は埼玉県は川越。

ここ、観光地って感じは私自身あまりないんですけどね。学生時代なんかはただの地方都市的認識だったかな。


今回めがねを新しくする際にお世話になったお店が川越。

相方の母校も川越ということで、まぁ馴染みのある土地でもあるんですが。


で、先週の土曜日に川越をウロウロしていたんですが、いや〜人が多い。

いつの間にこんなに観光地化しちゃったんだろう?人力車は走り回っているし。

ネタはたくさん仕入れたんですが、あえて街のシンボルの蔵を描かかないのが私流。

今回の絵もあえて逆光で日差しの強さを強調してみました。

逆光になると細部が影になってわかりにくいんですが、資料写真のトーンカーブを思いっきりいじって細部を確認。

細かく描き込んでから、影で塗りつぶしていくというかなり自虐的作業。

でもこれをやらないとリアリティがないんですよね。

背後のマンションと前景にある伝統的ファサードの商店との対比が面白いですね。



小江戸に降り注ぐ午後の夏の日差し。人混みの切れた一瞬を切り取りました。

「日本の夏、小江戸の夏 川越市仲町」
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サイズ A3(297mm×420mm)
制作日 2013年7月
支持体 ハーネミューレ・ボタニカル紙
画材  カリスマカラー・三菱ペリシア

この後、上福岡まで移動。

前々回、紫陽花の写真をご提供いただいたSさんのお店「銭湯カフェ 末広湯」にお邪魔しました。

もしかしたら上福岡でも色鉛筆教室もできるかも!

楽しい時間をありがとうございます!
posted by Ryota at 07:37| Comment(5) | TrackBack(0) | 色鉛筆画/イラスト

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