2013年05月31日

色鉛筆。夕方の街を逆光で描く。


さて、レクトヴァーソギャラリーでのグループ展も無事終了。

多くのお客様にいらしていただけました。本当にありがとうございます。
絵描きとしては、やはり生で原画を見ていただけることが、一番の喜びです。

御芳名帳にも記載いただきましてありがとうございます!
本来ならお一人おひとりにお礼申し上げるところですが、取り急ぎこの場にて失礼いたします。

さて、そんな中でも色々と描いています。

まず、苦手な人物画。

Facebookでお友達になったTさんのご協力をいただき、写真をお借りして描いてみました。
徳島在住の方ですので実際にお会いしたこともありませんし、お声を聞いたこともありません。
なので、Facebook上でのやり取りだけからお人柄を推察し、何枚かの写真からイメージを膨らませて描くという作業になりました。

実際はFacebookでのプロフィール写真をベースにしたのですが、特に印象的な目に焦点を当てて描いています。

イメージとしてはフェルメールの肖像画。
当時貴重であったラピスラズリ(青の顔料)を印象的に使ったフェルメールを意識して、青を際立たせております。

紙はいつものKMKケントではなく、VIFART(ヴィフアール)という水彩紙の細目を使用。
サイズもB5版と、私としてはかなり小さめ。

「BLUE」
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サイズ B5(182mm×254mm)
制作日 2013年5月


で、これだけではなくて通常の風景画も。

この忙しい最中、よく2枚も描いたな。偉いぞすごいぞ私!

今回は自宅側の住宅地。
時間は午後4時前くらいですかね。

日が長くなったとはいえ、太陽は若干西に傾き影が長く延び始める時間。
太陽に向かって歩いていると、まぶしくて思わず目を細めるような時間。

この空気感を絵にしてみよう。

となると、完全に逆光で描くことになります。
逆光はコントラストがはっきりして、かなりドラマチックな印象を与えることができるんですが、
黒い影が多くなり画面全体が真っ黒になっちゃう。

描き方は、なるべく明るい状態で細部を描いて、そのあと黒やグレーで全体の彩度と明度を落としていく感じ。

そして実際よりも光の当たっているところはより明るく描く。

こんな感じで描いていますが、難しいのが空。

感じとしては光溢れて真っ白なんですが、それでは絵として面白くないのでブルーとイエローで味付けをしていきます。
ただ、画面がどうしても黒が多いので、かなり注意しないと手に付いた汚れなどで空を所々汚してしまう。

結局、2回も空を塗り直す羽目に。

消しゴムと青をかなり消費してしまった・・・。まだまだ修行だなぁ。

「家路 中野区上鷺宮」
20130531.jpg

サイズ P10(530mm×410mm)
制作日 2013年5月

BGMはやっぱりドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」2楽章かな。
posted by Ryota at 08:24| Comment(4) | TrackBack(0) | 色鉛筆画/イラスト

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