さあ、いよいよ最終回(本当かよ)!
今回は仕上げということで細かいところをチマチマチマチマチマチマ・・・・・・ww
屋根の庇などで影になる所などをBlackで強調していきます。

さぁここでいよいよデザインナイフの登場。
窓の手すりのハイライトを表現するため、光のあっている左側を薄く細く削っていきます。

雨樋なども同様に。

樹木の細い枝などもデザインナイフで削ることでシャープに表現します。


こんもりとした木々も、光を受けて光っている葉をデザインナイフで表現します。
別に葉の形に削る必要はなく、葉の中でも光っているところだけを削ればいいわけで、ちょこちょこ削るだけで十分表現可能。

こんな感じになりました。

続いて街灯の表現。
まず簡単にUltramarineで全体を塗ります。

その後で光っている部分をデザインナイフ削り取ります。

こんな風に。良い感じでしょ?

今度は道路の溝に被さっているグレーチングを描き込みます。
(余談ですが、ロードの細いタイヤはこのグレーチングの溝に簡単にはまる。以前それで公衆の面前で大転倒やらかした・・・orz)
まずCoolgrey30%で下塗りして、その上からBlackを。

こんな感じ。

その後、金属の編目を表現するのにまたもやデザインナイフ。

こんな具合に。

Coolgrey70%で全体に表情付け。

続いてマンホールも同じように。最近は結構デザイン凝ったマンホールが多くて描くのに難儀しますが、これはシンプル。
なので、Blackでテキトーに(笑)。

ここは影になっているのでかなり暗い。なのでノリの良いPericiaのBlackで。

続いて坂道の滑り止めの丸いヤツ(何て言うんだ??)。これもデザインナイフで表現します。

後は他の細かいところを・・・。ゴミ捨て場の注意看板なども。

書き忘れた樹木の影などもここで。
しかし光あたると、如実に雑なタッチがわかるな〜。

さて、いよいよ大詰め。電線です。ここで何故かベンジャミン伊東が思い浮かぶ・・・。

電線はすでに塗ってある空の上から描くので、ここでもPericiaのBlackを使います。

最後に全体の色調調整。
明るさを強調するには暗さの強調が必須。ここでもPericia Blackでタッチアップしていきます。


Terra Cotta(赤茶)で樹木の彩りも調整。意外に赤みあったりしますからね。

さらにチマチマとデザインナイフで細部を整えます。


ブロック塀の石と石の境目などもデザインナイフで。意外に光を受けて明るくなっています。

さらに影も調整。

樹木の枝も影をより強調することで立体感を出します。

はい!完成!!

プリントアウトした写真と並べてみましょう。色調も全体のデッサンも写真とは変えていること、おわかりになりますか?(写真光っちゃってちょっと分かりづらいですが・・・)

最後に今回使用した色鉛筆です。
KARISMA COLOR
White, Black, Cool Grey30%, Cool Grey70%, French Grey70%, Poppy Red, Terra Cotta, Dark Umber, Light Umber, Beige, Cream, Canary Yellow, Dark Green, Cloud Blue, Blue Slate , Ultra Marine。計16色。
三菱Pericia
Black, White計2色。

両方合わせて合計18色。これで全部です。意外に少ないでしょ。でもこれだけでほぼ十分。
あとは絵によって加える色は多少ありますが、だいたいこのセットでこと足りますね。
さて、これで4回に渡るメイキングは終了です。参考になりましたでしょうか?
不明点やここはおかしいなど、ご意見ありましたらどんどんお寄せください。
私の技法は絶対ではありませんし、多数ある描き方の中のひとつ。こんな描き方もあるんだなぁ〜程度に捉えていただけるとうれしいです。
また機会あれば是非メイキングはやりますのでお楽しみに!